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NewsHub 国際オリンピック委員会(IOC)の バッハ会長が十八日に来日し、 東京都の 小池百合子知事と都庁で会談した。 バッハ会長は二〇二〇年東京五輪・ パラリンピックに向け、 都、 大会組織委員会、 政府、 IOCの 四者で大会費用の 削減を図る作業部会の 設置を提案。 小池知事は快諾し、 今月中に競技会場の 見直しについて方針を示すと説明した。 会談は都側の 申し入れで急きょすべて公開された。 バッハ会長は「四者の 分析で出る(費用削減の )結果は『もったいない』ということにはならない」 と述べた。 小池知事は「来月にもその 会議が開けないか逆に提案したい」 と応じた。 都はボートとカヌー・ スプリントの 会場を「海の 森水上競技場」 から宮城県の 「長沼ボート場」 へ変更する案などを検討している。 小池知事は費用面の ほか「復興五輪」 にかなっているかなどを重視し「今月中に結論を出したい」 と述べた。 バッハ会長は費用削減に賛同しつつ「東京が開催都市に選ばれた後にルールを変えないことが利益にかなう」 と、 大幅な変更にくぎを刺すような発言をした。 会場の 変更には、 IOC理事会や国際競技団体の 承認が必要。 小池知事は会談後、 作業部会に国内外の 競技団体を加えるよう提案する方針を明かした。 バッハ会長は丸川珠代五輪相らとも会談した。 小池知事とIOCの バッハ会長が会談した十八日、 現計画の 「海の 森水上競技場」 が建設されない場合に、 IOCが韓国での 開催を検討しているという国内の 大会関係者の 話が表面化した。 一方、 同じタイミングで都は海の 森の 整備費を四百九十一億円から三百億円前後に圧縮できるとの 試算を明かすなど、 さまざまな情報が入り乱れた。 国内の 大会関係者によると、 韓国開催案は二〇一三年の 世界選手権などで使われた忠州ボート場を想定。 海の 森の 整備費が高額なため、 IOCが過去にも選択肢として示したという。 バッハ会長が主導してIOCが一四年にまとめた中長期改革「アジェンダ2020」 では、 開催国以外で五輪競技を実施することを認めている。 だが、 都幹部は韓国案について「そんな話は聞いたことがない」 、 別の 幹部も「少なくとも実務レベルで検討されたことはない。 韓国の 意向もあるの で実現の 可能性は低いと思う」 と話した。 本紙が情報公開請求で入手した都とIOCなどとの 協議録でも、 韓国案が検討された形跡はない。 バッハ会長は十八日、 「うわさについての コメントはしない」 と述べた。 海の 森の 整備費が仮設部分の 二十八億円を除き三百億円前後に圧縮できるという都の 試算は、 小池知事が宮城県の 長沼ボート場か海の 森かを決める際の 判断材料として、 都庁内部で検討してきたという。 削減できるとする百九十億円の 内訳は、 追加工事が生じた場合の 予備費九十億円が不要になる見通しだと説明。 テレビ撮影用の 仮桟橋を見送り、 観客席や艇庫の 規模縮小、 植栽の 取りやめなども見積もったという。 都幹部は「都政改革本部の 調査チームの 提言に沿って費用削減を検討してきたが、 一部で報道されたため検討状況を説明した」 と話した。 長沼ボート場は、 宮城県の 村井嘉浩知事が百五十億〜二百億円との 試算を明らかにしている。 ただ、 海の 森は今年一月、 四百九十一億円の うち本体工事などが二百四十九億円の 予定価格で入札され、 一事業体だけが応札。 予定価格とほぼ同額で落札され、 コストを下げられなかった経緯がある。 四百九十一億円は妥当だったの か、 議論を呼びそうだ。 (唐沢裕亮)
© Source: http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201610/CK2016101902000130.html
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