【ソウル米村耕一】 韓国軍合同参謀本部によると、 北朝鮮は12日午前7時55分ごろ、 北朝鮮西部・ 平安北道(ピョンアンプクド)亀城(クソン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。 ミサイルは約500キロ飛んでおり、 韓国軍は中距離弾道ミサイルの ノドン(飛距離約1300キロ)あるいはムスダン(飛距離約2500~4000キロ)の 可能性が高いとみて分析している。
【ソウル米村耕一】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は12日午前7時55分ごろ、北朝鮮西部・平安北道(ピョンアンプクド)亀城(クソン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは約500キロ飛んでおり、韓国軍は中距離弾道ミサイルのノドン(飛距離約1300キロ)あるいはムスダン(飛距離約2500~4000キロ)の可能性が高いとみて分析している。
韓国政府は12日午前、弾道ミサイル発射を受け国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開催。韓国軍は「北朝鮮の挑発動向を鋭意注視し、万全の体制を維持している」とのコメントを出した。
北朝鮮は昨年10月にも亀城付近から2回、ムスダンを発射したがいずれも失敗していた。ムスダンについては昨年6月に東部・元山(ウォンサン)から2発を発射し、2発目は約400キロ飛行し高度約1400キロに達して技術の向上を印象づけた。ただ、まだ安定した技術獲得にはいたっていないとみられている。ムスダンでの技術向上は、発射実験が確認されていない新型の長距離弾道ミサイル「KN08」や「KN14」の開発加速につながりかねないため、米国などは強く警戒している。
北朝鮮のミサイル発射の背景について、韓国軍は「米トランプ新政権の北朝鮮に対する強い姿勢に対抗しようとの狙いがある」と分析した。トランプ大統領は10日の安倍晋三首相との共同記者会見でも、「北朝鮮の核・ミサイルに対する防衛には極めて高い優先順位を置いている」と述べていた。