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大阪府「森友側が調査妨害」…籠池氏持論と不満

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学校法人「森友学園」 の 籠池(かごいけ)泰典理事長が9日、 問題発覚後初めて公の 場に姿を見せ、 大阪府豊中市の 小学校建設現場で報道陣の 取材に応じた。 小学校の 設置が不認可になる見通しとなったが、 籠池氏は「(教育方針に合わない【社会】
学校法人「森友学園」の 籠池 ( かごいけ ) 泰典理事長が9日、問題発覚後初めて公の場に姿を見せ、大阪府豊中市の小学校建設現場で報道陣の取材に応じた。 小学校の設置が不認可になる見通しとなったが、籠池氏は「(教育方針に合わない人たちに)仕組まれた」などと独自の主張を展開。この日の府の現地調査も「検査妨害」(府私学課)で中止となり、疑惑の解明は進まないどころか、混迷を深める結果となった。 午後1時50分頃、府私学課の職員5人が現地調査のため建設現場に到着。その25分後、調査に立ち会うために姿を見せた籠池氏は、校舎の前で約8分間、報道陣に自身の考えを述べた。 「(府私立学校審議会の)認可妥当がなければ、この土地を借りなかったし、建物も建てなかった」。そう声を張り上げた籠池氏。報道陣からの質問を遮り、「風評被害だ」「これは報道の自由ですか」などと一方的にまくし立てた。 さらに、運営する幼稚園で過去にトラブルになった保護者らに矛先を向け、一連の問題について「我々の教育方針に合わない人が入ってきて、事を起こそうとした」などと主張した。 その後、籠池氏は府の調査の立ち会いに向かったが、2時間の予定だった調査は20分もしないうちに打ち切られた。再び報道陣の前に姿を見せた籠池氏は「話し合いどころではない」「(職員は)ばたばたと来て、帰っていった。中身を見ていない」などと強い口調で不満を述べた。 一方、府私学課は午後6時から記者会見を開き、調査を打ち切った理由について「籠池氏側の妨害があったため」とした。 同課によると、現地調査では、吉本馨・私学課長らが、金額が異なる3種類の工事請負契約書が存在することについて説明を求めたが、籠池氏は小学校のホームページで説明している内容を繰り返すばかりで、明確な回答はなかった。 このため、建築費の一部を前払いした領収書を確認していたところ、同席していた籠池氏の妻が「マスコミに情報を流出させたのはあなたか」と職員の一人を指さし、カメラ付き携帯電話で撮影。吉本課長がやめるよう何度も求めたが応じなかったため、3時過ぎに調査を打ち切らざるを得なかったという。籠池氏の妻は、学園が経営する幼稚園の副園長を務めている。 同課はこの日、疑問点の確認のほか、校舎や備品、教員免許などの確認を行う予定だった。しかし、吉本課長は、「まともな調査ができる状況になく、(籠池氏が持参した)書類も持ち帰れなかった」と説明。現地調査は、認可する上で不可欠な手続きだが、「認可の判断さえできない」と話した。 同課は同日夕、学園側にメールで、改めて現地調査を行うための日程調整を申し入れる文書を送付。妻の行為に抗議するとともに、次回も妻が同席した場合は「今後実地調査を行わない」と書き添えたという。

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