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北海道新幹線1年:利用好調、冬季に課題

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ビジネス客低迷響く 北海道新幹線(新青森-新函館北斗、 148.8キロ)は26日、 開業から1年を迎える。 JR北海道の 予想を上回る利用があったが、 冬季には勢いが減速しており、 2年目に向けてビジネス客の 取り込みが課題となりそうだ。
北海道新幹線(新青森-新函館北斗、148.8キロ)は26日、開業から1年を迎える。JR北海道の予想を上回る利用があったが、冬季には勢いが減速しており、2年目に向けてビジネス客の取り込みが課題となりそうだ。
1日平均利用者(2016年3月~17年2月)は6500人。在来線時代の1・7倍で、乗車率は33%とJR北の予想を上回ったものの、今年2月は1日平均3600人にとどまった。
「先輩」にあたる北陸新幹線は、長野-金沢間の延伸開業(15年3月)後、1年目の1日平均利用者数(新潟県内の糸魚川-上越妙高)は2万5000人、乗車率は47%で、在来線時代の約3倍。2年目も1年目より7%減と堅調だった。航空路線からビジネス客も奪った北陸新幹線に対し、北海道新幹線は、ビジネス客の利用が低迷しているとされる。
東京-新函館北斗間の所要時間が、航空機に対抗する目安となる「4時間の壁」を破れないことも要因とみられる。函館商工会議所の永沢大樹・新幹線函館開業対策室長は「使いやすい割引の設定などでビジネス利用を増やすことが大切だ」と指摘している。【遠藤修平】
北海道新幹線の課題の一つが、青函トンネルを含む「貨物列車との共用区間」(約82キロ)の速度アップで「4時間の壁」を破ることだ。現在、貨物列車と新幹線が共に走行し、レールが3本ある三線軌条という特殊な構造をしており、新幹線の最高速度が時速140キロに制限されている。貨物列車と高速の新幹線がすれ違えば、風圧で貨物のコンテナが変形してしまう懸念があるためだ。
このため共用区間では2018年春までに、ダイヤの調整で一部の貨物列車とのすれ違いをなくし、新幹線の速度を時速200キロ台にアップさせる計画もあったが、技術的問題から最大3年の先送りとなった。
これとは別にJR北海道は、現行より約20キロ速い時速160キロでの走行が可能か検証中で、実現すれば東京-新函館北斗の所要時間が3分短縮され、最速で4時間を切る見通しだ。【遠藤修平】

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