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小5男児殺害事件 男に懲役16年の判決 和歌山地裁

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おととし、 和歌山県紀の 川市で小学5年生の 男の 子を殺害した罪に問われた男に対し、 和歌山地方裁判所は「犯行は執ようかつ残忍で、 心神耗弱の 状態だっ…
おととし、和歌山県紀の川市で小学5年生の男の子を殺害した罪に問われた男に対し、和歌山地方裁判所は「犯行は執ようかつ残忍で、心神耗弱の状態だったことを考慮しても、刑事責任は重い」などとして、懲役25年の求刑に対し、懲役16年の判決を言い渡しました。 おととし2月、和歌山県紀の川市の住宅街の空き地で、小学5年生の森田都史さん(当時11)が刃物で刺されて殺害された事件では、近くに住む無職の中村桜洲被告(24)が殺人などの罪に問われました。 裁判で検察は「被告は当時、善悪の判断力が低下した心神耗弱の状態だった」とする一方で、「起訴内容を認めるかどうか主張を二転三転させ、刑事責任を免れようとしていて、反省が不十分だ」として、懲役25年を求刑しました。 一方、被告の弁護士は「被害妄想を増幅させたことが背景にあり、被告にすべての責任を問うことはできない」として、刑を軽くするよう求めていました。 28日の判決で、和歌山地方裁判所の浅見健次郎裁判長は「被告は、何ら抵抗していない被害者に鋭利な凶器を何度も突き刺すなど、犯行は執ようかつ残忍だ」と指摘しました。そのうえで「犯行後に凶器を洗って証拠の隠滅を図ったほか、裁判では一応の反省は口にするが、心からなされたものとは到底言えず、人命を奪った重大性をいまだに理解していないと見られる。心神耗弱の状態だったことを考慮しても、刑事責任は重い」として、中村被告に懲役16年の判決を言い渡しました。 判決について、和歌山地方検察庁の宮本健志次席検事は「判決内容を精査したうえで今後の対応を検討したい」と話しています。 一方、中村被告の弁護人を務める藤井幹雄弁護士は「判決の受け止めは現時点では話せない」としたうえで、控訴するかどうかは「今後、被告と話し合って決める」と述べました。

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