【ワシントン、 ロンドン時事】 米国土安全保障省は２１日、 テロ対策を目的に中東と北アフリカの ８カ国１０空港から米国に向かう旅客機で、 パソコンなど「携帯電話より大きな電子機器」 の 機内持ち込みを禁止すると発表、 即日実施した。 英国も同じ地域の ６カ国便に同様の 措置を適用
【ワシントン、ロンドン時事】米国土安全保障省は２１日、テロ対策を目的に中東と北アフリカの８カ国１０空港から米国に向かう旅客機で、パソコンなど「携帯電話より大きな電子機器」の機内持ち込みを禁止すると発表、即日実施した。英国も同じ地域の６カ国便に同様の措置を適用する。イスラム諸国を標的にしたと受け止められる対応に、一部で反発が出ている。
米当局の対象は、カイロ（エジプト）、ドバイ（アラブ首長国連邦）、イスタンブール（トルコ）を含む主要国際空港からの出発便。タブレット、カメラなどの機内持ち込みを禁止し、預け入れ荷物にすることを義務付ける。スマートフォンや医療機器は対象外。
米メディアによると、ターキッシュ・エアラインズ（旧トルコ航空）、エミレーツ航空など９社の１日約５０便が影響を受ける。英国の措置ではブリティッシュ・エアウェイズを含む１４社が対象となる。
米国土安全保障省は、電子機器などに隠した爆発物で旅客機を標的にする「テロ集団の攻撃を懸念する理由がある」と強調。ただ具体的なテロの脅威は明らかにしていない。（2017/03/22-06:18）
