Home Japan Japan — in Japanese 選抜高校野球:早実、強打の圧力…明徳投手の心乱す

選抜高校野球:早実、強打の圧力…明徳投手の心乱す

241
0
SHARE

○早稲田実(東京)5-4明徳義塾(高知)●(延長十回) 明徳義塾の エース北本の 意識は、 目の 前の 2番・ 横山でなく、 ネクストバッターズサークルにいる3番・ 清宮に向かっていた。 「3、 4番が気になってしまった」 。 九回、 リードは1点。 2死一塁からの 横山の 投ゴロを焦って捕り損ねる。 北本は動揺を隠せないまま、 この 試合で得点圏に走者を置いて初めて清宮を迎えた。
○早稲田実(東京)5-4明徳義塾(高知)●(延長十回)
明徳義塾のエース北本の意識は、目の前の2番・横山でなく、ネクストバッターズサークルにいる3番・清宮に向かっていた。「3、4番が気になってしまった」。九回、リードは1点。2死一塁からの横山の投ゴロを焦って捕り損ねる。北本は動揺を隠せないまま、この試合で得点圏に走者を置いて初めて清宮を迎えた。
2死一、二塁。明徳義塾のバッテリーは少しでも甘くなって長打を打たれるのであれば、四球もOKとした。狙うのはホームベースぎりぎりのみ。怖々と投げた球はほぼ外に逃げ、最後は敬遠気味に歩かせた。4番・野村も同じだった。結局、ストレートの四球を与えて同点に。それでも、捕手・筒井は「ワンヒットで2点になるなら押し出しで1点とられるほうがましだった」と言った。
狙い通り同点で延長に入ったが、強打者の清宮、野村で神経をすり減らした北本の体力は限界だった。2人に細心の注意を払わなければならないだけに、下位打線への意識が甘くなる。「3、4番で力んでしまって切れがなくなり、その後は高めに浮いてしまった」と北本。この日は7番・橘内、9番・野田に3安打ずつ許した。延長十回の決勝点もこの2人に奪われた。
早稲田実の顔である清宮と野村。清宮は「下位打線のしぶとさが持ち味だから、自分が打てなくても不安はない」。2人が打たなくても打席に立つだけで存在感を発揮できるところに強さがある。【浅妻博之】

© Source: Continue reading...