Home Japan Japan — in Japanese シリア化学兵器で安保理緊急会合=米欧、ロシアに協調促す-国連総長「戦争犯罪」:

シリア化学兵器で安保理緊急会合=米欧、ロシアに協調促す-国連総長「戦争犯罪」:

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【ニューヨーク、 ブリュッセル時事】 国連安全保障理事会は5日午前(日本時間同日深夜)、 シリア北西部イドリブ県で化学兵器が使用された疑惑をめぐり、 英仏両国の 要請で緊急会合を開いた。 ヘイリー米国連大使は会合で「ロシアが気に掛ける前にあと何人犠牲にならなければならな
【ニューヨーク、ブリュッセル時事】国連安全保障理事会は5日午前(日本時間同日深夜)、シリア北西部イドリブ県で化学兵器が使用された疑惑をめぐり、英仏両国の要請で緊急会合を開いた。ヘイリー米国連大使は会合で「ロシアが気に掛ける前にあと何人犠牲にならなければならないのか」と述べ、拒否権行使により安保理の行動を阻止してきたロシアを批判。さらに安保理が協調して行動する義務を怠り続けるなら「自分たちで行動せざるを得ない」と強く警告した。
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米英仏は4日、攻撃を非難する決議案を配布。早期の採択を目指しているが、ロシア外務省のザハロワ情報局長は決議案を「受け入れられない」と述べており、難航が予想される。ロシアのサフロンコフ国連次席大使も会合で「現段階で決議は必要ない」と述べ、内容にも不満を示した。
決議案は化学兵器禁止機関(OPCW)に調査結果をできるだけ早く報告するよう要請。また、シリア政府に対し、攻撃のあった4日の飛行計画や飛行日誌を提出し、ヘリコプター飛行隊の指揮官の名前を明らかにするよう求めた。
ライクロフト英国連大使は安保理会合で「恐ろしい無分別な攻撃を止めるためにロシアはどうするのか。(拒否権による)妨害をやめて安保理の一致へ協力すべき時だ」と述べ、ロシアに方針転換を迫った。
化学兵器使用が疑われる上空からの攻撃は4日、イドリブ県の反体制派が支配する町で行われ、子供20人を含む72人が死亡した。猛毒の神経ガスであるサリンが使用された疑いが浮上し、100人以上が死亡したとの情報も出ている。
米欧はアサド政権が攻撃を実行したとして非難を強めている。アサド政権側は関与を否定したが、トランプ米大統領は「文明世界はこの事件を看過できない」と批判。ジョンソン英外相は「私が目にしたすべての証拠は、アサド政権が自国民に違法な兵器を使用したことを示唆している」と述べ、アサド政権の行為と断定した。
また、国連のグテレス事務総長は「シリアで戦争犯罪が続いている」と強く非難し、関与した人物の責任を追及する姿勢を示した。フランシスコ・ローマ法王も「受け入れられない虐殺」と述べた。
安保理では2月、シリアでの化学兵器使用に関与したシリア軍幹部らに制裁を科す決議案が中ロの拒否権行使で否決された。(2017/04/06-02:10)

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