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米軍、南沙で「航行の自由作戦」=トランプ政権下初めて-対中協力に影響も

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【ワシントン時事】 ロイター通信によると、 米海軍は24日、 中国の 実効支配下にある南シナ海・ 南沙(英語名スプラトリー)諸島の ミスチーフ(中国名・ 美済)礁から12カイリ(約22キロ)内に艦艇を進入させた。 過剰な海洋権益の 主張を否定する「航行の 自由作戦」 の 一環。 米当
【ワシントン時事】ロイター通信によると、米海軍は24日、中国の実効支配下にある南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁から12カイリ(約22キロ)内に艦艇を進入させた。過剰な海洋権益の主張を否定する「航行の自由作戦」の一環。米当局者の話として伝えた。今年1月のトランプ米大統領の就任後、同作戦の実施は初めて。
〔写真特集〕ステルス駆逐艦ズムウォルト
中国による南沙諸島の軍事拠点化を認めないという立場を示す狙いもあるとみられる。ただ、トランプ氏は北朝鮮の核問題で中国の役割を重視しており、今回の作戦がこうした米中協力関係に影響を与える可能性がある。 ロイターによると、駆逐艦「デューイ」がミスチーフ礁の人工島の12カイリ内を航行した。同礁には滑走路が整備され、兵器を格納できるとされる施設の建設が続いていた。中国とフィリピンが領有権を争っている。南シナ海での航行の自由作戦は昨年10月以来。国防総省当局者は報道内容の確認を避けつつ、「米軍は南シナ海を含むアジア太平洋地域で日常的に作戦を行っている」と指摘した。 米太平洋軍のハリス司令官は先月26日、下院軍事委員会で、航行の自由作戦について「近く実施することになるだろう」と証言。米海軍はトランプ政権発足後から作戦の遂行を模索していたもようだ。 トランプ氏は先月、フロリダ州で中国の習近平国家主席と会談した際、南シナ海で国際的な規範を順守する重要性を強調し、中国による軍事拠点化をけん制していた。また、東シナ海上空では今月17日、国際空域を飛行していた米軍機と中国軍機が異常接近する事態が起きている。 ◇米軍の「航行の自由作戦」 2015年10月 オバマ米政権、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島のスービ (中国名・渚碧)礁から12カイリ(約22キロ)内にイージス駆逐 艦派遣 2016年 1月 南シナ海・西沙(英語名パラセル)諸島のトリトン(中国名・中建) 島から12カイリ内を米軍駆逐艦が航行 5月 南沙諸島のファイアリクロス(中国名・永暑)礁から12カイリ内を 米軍駆逐艦が航行 7月 オランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海の領有権問題をめぐる中国 の権益主張を退ける判決 10月 西沙諸島のトリトン、ウッディー(中国名・永興)両島の周辺海域を 米軍駆逐艦が航行 2017年 1月 トランプ政権発足 5月 南沙諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁から12カイリ内を米軍駆 逐艦「デューイ」が航行 (2017/05/25-11: 48) 関連ニュース
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