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対北朝鮮 渡航禁止と資産凍結を追加制裁

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4団体と14人 全会一致で採択 【ニューヨーク國枝すみれ】 国連安全保障理事会は2日、 北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を強く非難し、 北朝鮮の 4団体と14人を渡航禁止と資産凍結の 対象に追加する制裁決議案を全会一致で採択した。 北朝鮮に対する制裁決議は7回目。 従来は核実験や長距離弾道ミサイル発射に対応する形だったが、 今回は決議を無視し、 核実験や今年だけで9回の ミサイル発射を行った北朝鮮の 一連の 挑発行為を理由としている。
【ニューヨーク國枝すみれ】国連安全保障理事会は2日、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を強く非難し、北朝鮮の4団体と14人を渡航禁止と資産凍結の対象に追加する制裁決議案を全会一致で採択した。北朝鮮に対する制裁決議は7回目。従来は核実験や長距離弾道ミサイル発射に対応する形だったが、今回は決議を無視し、核実験や今年だけで9回のミサイル発射を行った北朝鮮の一連の挑発行為を理由としている。
北朝鮮に対する制裁決議はトランプ政権発足後、初めて。決議案は米国が作成し、4月下旬から中国と協議を続けてきた。米国や日本は新しい制裁を盛り込むことを主張したが、北朝鮮の経済が崩壊し自国に影響が及ぶことを懸念する中国が抵抗。結果的に「(拘束力のない)報道声明よりはまし」(国連外交筋)という弱い内容に落ち着いた。
決議は「2016年9月以降の北朝鮮による核実験と一連の弾道ミサイル発射」を強く非難。制裁対象となった4団体は▽高麗銀行▽朝鮮人民軍の戦略ロケット部門▽核兵器開発に関与するとみられる商社--など。また、核開発に必要な部品を調達していると疑われる商社社長や情報活動を率いる人物、北朝鮮産軍用品の販売や化学兵器開発に関与しているとみられる14個人も制裁リストに追加された。ベトナムやキューバ在住の人物もいる。
制裁対象の追加は安保理内の北朝鮮制裁委員会でもできるが、今回は制裁決議という形にすることで、その重要性を強調した。
米国のヘイリー国連大使は安保理会合で「すべての選択肢がテーブルにある」と改めて指摘。北朝鮮がミサイル発射や核実験などの挑発行為を繰り返した場合、米国が経済制裁以上の手段で対抗する可能性に言及しつつ、「ドアは開いている」とも述べ、挑発行為を停止すれば交渉する用意があることを明確にした。
日本の別所浩郎国連大使は「(制裁は)これで終わりではない」とし、北朝鮮が核兵器開発やミサイル発射を停止するまで制裁強化を求める姿勢を強調した。

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