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米大統領報道官、半年で辞任=混迷深めるトランプ政権

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【ワシントン時事】 スパイサー米大統領報道官が21日、 トランプ大統領に辞意を伝えた。 「政権の 顔」 が大統領就任からわずか半年でホワイトハウスを去るという異例の 事態だ。 ロシア政府の 米大統領選介入疑惑への 追及が強まる中、 トランプ政権は混迷を深めている。 米メディアに
【ワシントン時事】スパイサー米大統領報道官が21日、トランプ大統領に辞意を伝えた。「政権の顔」が大統領就任からわずか半年でホワイトハウスを去るという異例の事態だ。ロシア政府の米大統領選介入疑惑への追及が強まる中、トランプ政権は混迷を深めている。 米メディアによると、スパイサー氏が辞任を決めたのは、広報部長に投資会社創業者スカラムッチ氏を充てる大統領の人事への不満からだ。大統領が21日、スカラムッチ氏を呼んで起用を伝えると、スパイサー氏は「重大な間違いだ」と反発して大統領に辞意を伝達。慰留にも応じなかった。 プリーバス首席補佐官とスパイサー氏は、以前からスカラムッチ氏と「緊張関係」(ワシントン・ポスト紙)にあり、大統領が別の要職に抜てきすることを検討した際も猛烈に反対。今回はバノン首席戦略官・上級顧問の協力も得て「広報部長に不適格だ」と説いて回ったとされる。 しかし、大統領の長女イバンカ補佐官やその夫クシュナー上級顧問はスカラムッチ氏の起用を主張。ロシア疑惑の追及に苦しむ大統領も「けんか腰」とされるスカラムッチ氏の起用に傾いた。周辺が米メディアに語ったところでは、スパイサー氏にとってそれは「我慢の限界」だった。 人事が決着すると、プリーバス氏は結束演出に躍起になった。広報部門のスタッフ約40人を集め、スカラムッチ氏を「自力で出世した男だ」と紹介。スパイサー氏は「闘士だ」と持ち上げ、辞任の理由をスカラムッチ氏に「白紙の状態」で取り組んでもらうためだと説明した。 プリーバス氏とスカラムッチ氏はスタッフの前で抱擁も交わしたとされる。しかし、スパイサー氏の辞任劇で露呈した亀裂は覆い隠しようもない。ワシントン・ポストは「スカラムッチ氏の政権入りは高官の間の緊張を高めそうだ」と伝えた。 一方、ロシア疑惑に対応する大統領の弁護士チームも混乱している。チームのスポークスマンが辞任したほか、チームを率いてきたカソウィッツ弁護士は、大統領の不満を受けて中心的役割から外れる見通しだ。ホワイトハウスと弁護士チームの混迷は疑惑への対応にも影響を与える可能性がある。 (2017/07/22-14: 46) 関連ニュース
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