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首相従来答弁「上書き」矛盾突かれ 閉会中審査

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安倍晋三首相は25日の 参院予算委員会の 閉会中審査で、 学校法人「加計(かけ)学園」 の 獣医学部新設計画を知った時期を「今年1月20日」 だったと前日に続いて主張する一方、 過去の 答弁で表現が誤っていたとして「おわびして訂正したい」 と釈明した。 だが首相は、 約2年前から知っていたかの ような答弁をこれまで繰り返してきただけに、 野党は「虚偽答弁だ」 と反発。 政権が批判の 収束を狙った審議は、 逆に新たな疑念を生んだ。 【光田宗義】
安倍晋三首相は25日の参院予算委員会の閉会中審査で、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を知った時期を「今年1月20日」だったと前日に続いて主張する一方、過去の答弁で表現が誤っていたとして「おわびして訂正したい」と釈明した。だが首相は、約2年前から知っていたかのような答弁をこれまで繰り返してきただけに、野党は「虚偽答弁だ」と反発。政権が批判の収束を狙った審議は、逆に新たな疑念を生んだ。【光田宗義】
首相は25日の予算委で、24日の「1・20」答弁について説明。愛媛県今治市が獣医学部を新設する国家戦略特区の申請を2年前から知っていた、とする一方、事業者が加計学園とは「承知していなかった」と述べた。学園への便宜や政府内の指示も否定した。
しかし民進党の蓮舫代表や共産党の小池晃書記局長は、過去の答弁や4月28日に閣議決定された政府答弁書と「時期が食い違っている」と追及。例えば首相は6月5日、「(学園が)今治市とともに申請した段階で承知した」と答弁。文字通りに受け止めれば、これは今治市が特区申請した2015年6月を意味する。
また今年6月16日には、「(小泉政権が創設した)構造改革特区に申請していたことは承知していた。当然、(安倍政権で始まった)国家戦略特区に申請すれば、私の知り得るところとなる」と答弁している。
だが首相は25日の予算委で「構造改革特区と国家戦略特区があり、多少混乱していた。整理が不十分なまま答えた」と釈明。構造改革特区は「今治市と加計学園」が申請していたが、制度の変わった国家戦略特区は「今治市」だけで、首相が旧制度時代の記憶と混同したというわけだ。
さらに首相は「事業者が誰かは説明を受けていなかった」と強調。1月10日に学園が応募した時も「国家戦略特区諮問会議にかかっていないため」知らず、同20日の諮問会議の直前に初めて説明されたとした。しかし過去に異なる答弁が多数あった可能性があり、諮問会議で検討が加速した昨年は、首相と学園の加計孝太郎理事長がゴルフや会食を重ねているだけに、野党は「あまりにも不自然だ」と強く反発した。

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