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18年前に依頼された一冊、直木賞に 佐藤正午さん

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■「月の 満ち欠け」 で直木賞に決まった佐藤正午さん(61) 先月初め、 芥川賞・ 直木賞を主催する日本文学振興会から候補入りを伝える電話があった。 「日本自転車振興会(現・ JKA)なら趣味の 競輪でお世話になっ…
■「月の満ち欠け」で直木賞に決まった佐藤正午さん(61) 先月初め、芥川賞・直木賞を主催する日本文学振興会から候補入りを伝える電話があった。「日本自転車振興会(現・JKA)なら趣味の競輪でお世話になっているけど、文学の団体が何の用件だろうかと」 業界の人付き合いに煩わされず執筆に専念できる、地元の長崎県佐世保市で暮らす。記者会見には電話で応じた。「取っちゃったな、という感じです」 1979年に北海道大を中退後、故郷に戻り本格的に小説を書き始めた。カステラの空き箱に原稿用紙700枚を詰めて文学賞に応募。「地方の無名の青年が書いたものを本当に読んでくれるのか」。不安は杞憂(きゆう)に終わりデビュー作「永遠の1/2」となった。 受賞作は、愛を求めて生まれ変…

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