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攻めたバトン、つかんだ銅=予選から立て直した日本-世界陸上

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午前の 予選は38秒21で全体6番目の タイム。 「これではメダルが取れない」 と判断した日本は、 決勝に向けて「手術」 (苅部俊二コーチ)に踏み切った。 各走者の スタートを早め、 さらに本調子でなかったアンカーの ケンブリッジを、 桐生との バトンパスの 相性がいい藤光に交代。 ジ
午前の予選は38秒21で全体6番目のタイム。「これではメダルが取れない」と判断した日本は、決勝に向けて「手術」(苅部俊二コーチ)に踏み切った。各走者のスタートを早め、さらに本調子でなかったアンカーのケンブリッジを、桐生とのバトンパスの相性がいい藤光に交代。ジャマイカの途中棄権という幸運があったのは確かだが、限られた時間で立て直しに成功したチーム力が歓喜につながった。 予選は各走者が接近し過ぎてスムーズに加速できなかったが、2走の飯塚は「タイムは縮められる」と改善に自信を持っていた。飯塚が早めに助走を開始すると聞かされた1走の多田は「バトンをぶち込もう」と覚悟を決め、必死に追い付いてパス。ここで上位争いに加わる流れができた。
飯塚からミスなくバトンを受けた3走桐生は、銀メダルのリオデジャネイロ五輪を再現する得意のカーブワークで躍動。自身が好調だと感じたため、レース直前にアンカー藤光に当初の想定よりさらに30センチほど遠い位置からスタートを切るよう求めた。「1番を狙うか、(決勝最下位の)8番かの攻めのバトン。藤光さんにも、ちゅうちょなく出てくださいと言った」。100メートルで国内現役最速タイムを持つ男の強気な姿勢で、最後のパスも決まった。 リオ五輪は予選、決勝と日本記録を更新する最高の結果。メンバーを代え、予選の課題を克服してつかんだ今回の銅は、チームの成熟と底力を感じさせる。「(状態は)良くなかったが、(メダルを)取れたのは力がついているから。東京五輪に向けてアピールできた」。飯塚はメンバーを代弁するように、そう言った。(ロンドン時事)(2017/08/13-12: 11) 関連ニュース
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