【パリ時事】 スペイン東部バルセロナの 繁華街で１７日夕に起きた車突入テロ事件をめぐり、 発生から数時間後に別の 町カンブリスで同様の 事件が発生し、 捜査当局は１８日、 イスラム過激派による組織的な犯行という見方を強めている。 警察当局は同日の 記者会見で、 犯行グループがさ
【パリ時事】スペイン東部バルセロナの繁華街で１７日夕に起きた車突入テロ事件をめぐり、発生から数時間後に別の町カンブリスで同様の事件が発生し、捜査当局は１８日、イスラム過激派による組織的な犯行という見方を強めている。警察当局は同日の記者会見で、犯行グループがさらに大規模なテロを計画していたとみられることを明らかにした。
〔写真特集〕バルセロナで群衆に車突入～死傷者多数～
二つの事件の死者は計１４人に上った。また捜査当局は１８日、新たに２容疑者を逮捕し、逮捕者は計４人となった。うち３人がモロッコ国籍で、１人はスペイン国籍。 バルセロナの事件では１３人が死亡。バルセロナから南西に約１２０キロ離れたカンブリスでは、地中海の海岸沿いの歩道で車が通行人に突っ込み、市民１人が死亡、警官１人を含む６人が負傷した。その後犯人グループと警官の銃撃戦になり、車に乗っていた５人が射殺された。犯人グループは偽の自爆ベルトを身に着けていたという。 警察当局は１８日の記者会見で、バルセロナの事件で使用された車を現場で乗り捨た後、逃走した運転手の男が、射殺された５人の中に含まれている可能性があると明らかにした。 二つの事件の負傷者は１２６人に達した。地元警察当局の統計によると、被害者の出身国・地域はスペインや近隣諸国など３４に上る。フランス人２８人が負傷したほか、アジアや中東の出身者も含まれた。日本人が巻き込まれたとの情報はない。
当局は１７日、バルセロナから北に約１００キロの町リポルで犯行に使われたレンタカーの名義人となっていたモロッコ国籍の男を逮捕した。当局は１８日、重要参考人としてこの男の弟に当たる１７歳少年の名前を公表。少年は兄の身分証を盗んで車両を調達した疑いが浮上しており、当局は少年の行方を追っている。 スペインのラホイ首相は事件を受けて「われわれは苦しみの中で団結し、野蛮な行為を終結させる」と述べ、１８日から３日間を服喪期間とする考えを示した。１８日には首相や国王フェリペ６世も参列し、バルセロナで追悼式典が営まれた。集まった人々は「怖くない」と声を上げ、過激派に対する抗議の意思を示した。 今回の事件では過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）が系列メディアのアマク通信を通じて犯行を主張する声明を出している。（2017/08/19-00: 47） 関連ニュース
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