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「力強い経済、慢心は過ち」議長国・独財務相 G20閉幕

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日米欧に新興国を加えた20カ国・ 地域(G20)は13日、 米ワシントンで2日間の 討議を経て財務相・ 中央銀行総裁会議を閉幕した。 世界経済が明るさを増す中、 閉幕後の 記者会見で議長国
【ワシントン=石橋茉莉】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)は13日、米ワシントンで2日間の討議を経て財務相・中央銀行総裁会議を閉幕した。世界経済が明るさを増す中、閉幕後の記者会見で議長国ドイツのショイブレ財務相は「慢心は過ちだ」と呼びかけた。今後のリスクに備えるために「経済が力強いうちに構造改革を進めるべきだ」と述べた。 13日、会見するバイトマン独連銀総裁=AP 世界経済が堅調な間に構造改革を進める必要性について多くの参加国が共通の認識を持った。議長国からバイトマン独連銀総裁も会見し「世界経済は強い成長がみられ、この1年は均衡のとれた成長が進んだ」との認識を示したうえで「成長率はまだ緩やかで、生産性の低さが重荷だ」と指摘。会議では賃金の伸びの低さなどが課題として挙がった。 短期的には経済の下方リスクが後退しているが、北朝鮮や中東情勢など地政学リスクを懸念する意見が多かった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めによる金融市場の動揺も懸念材料となっている。 2017年のG20会議は、トランプ米大統領の就任による保護主義的な貿易政策が不透明感を強め、一大テーマとなっていた。今回は議論がなかったが、ショイブレ独財務相は会見で「自国の利益を優先する動きがあるが、多国間での協力こそが世界の安定につながる」と話した。 09年から独財務相を務め、日本の麻生太郎財務相とも親交が深いショイブレ氏は連邦議会(下院)議長に転じる見通しで、今回のG20会議が財務相として「花道」になる。参加国からはこれまでの功績をたたえる声が上がった。

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