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円続伸111円15~25銭 NY市場で一時2カ月ぶり高値

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22日の ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、 前日比1円25銭円高・ ドル安の 1ドル=111円15~25銭で取引を終えた。 一時は111円14銭と9月20日以来ほ
【NQNニューヨーク=戸部実華】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比1円25銭円高・ドル安の1ドル=111円15~25銭で取引を終えた。一時は111円14銭と9月20日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を付けた。米長期金利が低下(債券価格は上昇)し、日米金利差の縮小観測から円買い・ドル売りが膨らんだ。午後に前回開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されると円は上げ幅を広げた。 円ドル 朝方発表の10月の米耐久財受注額は前月比で小幅な増加を見込んだ市場予想に反して減少した。米長期金利の指標である10年物の米国債が買われ、日米金利差の縮小が意識された。 10月31日~11月1日に開催されたFOMCの議事要旨が公表されると、円は一段高となった。多くの参加者が12月の利上げに前向きだった一方で、物価低迷について「より長期的な要因の影響もありえる」との認識を示した。市場では「来年の利上げペースが不透明と受け止められドル売りにつながった」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声があった。 イエレン米連邦準備理事会(FRB)が前日夕に討議に参加し、「拙速な利上げは低インフレの放置につながる」などと発言した。市場では「ハト派寄りの発言と受け止められたことがドル売りのきっかけとなった」(邦銀為替ディーラー)との指摘もあった。 円は市場関係者が参考とするチャート分析上で日足の「一目均衡表」で過去の高値と安値から求めた値を26日先に伸ばす2本の「先行線」で囲う「雲」の上限を突破した。200日移動平均線も超え、円の先高観が強まったのも円買い・ドル売りにつながった。 円の安値は1ドル=112円10銭だった。 円は対ユーロで6日続伸した。前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=131円40~50銭で終えた。対ドルでの円買いが対ユーロにも波及した。 ユーロは対ドルで上昇した。前日比0.0085ドル高い1ユーロ=1.1815~25ドルで終えた。米金利の低下に加え、FOMC議事要旨を手掛かりとしたユーロ買い・ドル売りが優勢だった。米国では23日は感謝祭の祝日となり4連休を取る市場関係者も多い。連休を控えて「持ち高調整を目的としたユーロ買い・ドル売りが入りやすかった」(ベクテル氏)という。 ユーロの高値は1.1827ドル、安値は1.1741ドルだった。

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