Home Japan Japan — in Japanese 相次ぐデータ改ざん 素材産業の信頼性問われる

相次ぐデータ改ざん 素材産業の信頼性問われる

110
0
SHARE

神戸製鋼所や三菱マテリアルに続き、 財界トップの 出身企業である東レでも製品の 検査データを改ざんしていたことが明らかになりました。 一連の 不正では…
神戸製鋼所や三菱マテリアルに続き、財界トップの出身企業である東レでも製品の検査データを改ざんしていたことが明らかになりました。一連の不正では「特別採用」と呼ばれる商習慣が背景にあるとされていて、素材産業の信頼性が問われる事態となっています。 東レは28日、タイヤの補強材などを製造する子会社で去年7月までの8年間にわたって製品の強度などの検査データを改ざんして出荷していたことを明らかにしました。 不正の背景として、会社側は基準を満たしていない製品を顧客の了承を得たうえで出荷する「特別採用」と呼ばれる業界の商習慣を拡大解釈し、安全性には問題がないとして顧客の了承をえないまま出荷していたと説明しています。 特別採用をめぐっては神戸製鋼でも同じように悪用されてデータの改ざんが行われ、長年、不正が常態化していたことが明らかになっています。 今回の東レのデータ改ざんも、会社側は「法令違反ではない」として子会社が不正を把握してから1年以上も問題を公表せず、業界特有の商習慣を背景にした品質管理の意識の低さが浮き彫りになりました。 会社は今後、有識者を含めた調査委員会で詳しい原因の究明を行うとしていますが、財界トップの経団連会長の出身企業でも不正が発覚したことで、素材産業の信頼性が問われる事態となっています。

Continue reading...