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「我々の声を代弁」 広島・長崎、被爆者ら祝福

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非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」 (ICAN)に10日、 ノーベル平和賞が授与されたことを受け、 被爆地の 広島と長崎では市民らが喜びを分かち合った。 広島市の 原爆ドーム前では10日、 市民
非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に10日、ノーベル平和賞が授与されたことを受け、被爆地の広島と長崎では市民らが喜びを分かち合った。 ICANのノーベル平和賞受賞を祝い、原爆ドーム前で開かれた集会(10日、広島市)=共同 広島市の原爆ドーム前では10日、市民集会が開かれ、参加した市民らが「核禁条約で核なき世界を!」「サーロー節子さんありがとう!がんばって!」などと書かれた横断幕を掲げた。 集会でスピーチした同市の中学1年、中奥垂穂さん(13)は「広島で生まれ育った私たちが先頭になり、未来の世界のために行動すべきだ」と訴えた。 ICANの受賞を「被爆者の方が核爆弾の悲惨さを伝え続けた努力の結果」とし、「未来の核廃絶につながる大きな一歩になると思う」と祝福した。 サーローさんの演説を聞いて「核兵器の無残さを世界に訴えるもので、まさに我々の声を代弁してくれた」と話すのは長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(77)。「ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんも記者会見で長崎の原爆投下について触れてくれた。今年のノーベル賞は長崎にとって特別なものになった」と感激した様子。 ただ、平和賞の授賞式に核保有国の大使が欠席したことなどに憤りも覚える。「北朝鮮と米国の挑発の応酬で、核戦争の危機はかつてなく高まっている。だからこそ核兵器禁止条約にこめられた被爆者の思いを、各国首脳に真正面から受け止めてほしい」と訴えた。

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