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「助けて」 ネットに子どもたちの悲痛な声 シリア東グータ

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国連の 安全保障理事会で、 シリアの 東グータ地区に対するアサド政権の 攻撃を止めさせるための 決議が実現しない中、 命を失った子ど…
国連の安全保障理事会で、シリアの東グータ地区に対するアサド政権の攻撃を止めさせるための決議が実現しない中、命を失った子どもは100人を超えました。東グータ地区の子どもたちは、インターネット上で「助けてください」などと悲痛な声を上げています。 シリアのアサド政権とその後ろ盾のロシアは、首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区を包囲して空爆や砲撃を続けていて、犠牲となった市民はこの6日間で470人に上り、このうち命を失った子どもは114人にまで増えました。 国連のグテーレス事務総長は「この世の地獄だ」と批判し、安全保障理事会では、攻撃を一時的に止めさせるための決議を採択しようと、およそ1週間にわたって調整が続けられていますが、ロシアと折り合うことができず、23日も決議は実現しませんでした。 こうした中、インターネット上には東グータ地区の子どもたちからの悲痛な投稿が相次いでいます。 10歳のヌールさんと8歳のアラさんの姉妹は、自身を撮影した動画を投稿し、「きのうは空爆で自宅を壊されて大変でした。遅くなる前にどうか、助けてください」と泣きだしそうな表情で訴えています。 また、「東グータの惨状を報道する少年」と海外メディアで紹介されている15歳のムハンマドさんは「きのう地下室で一緒に遊んでいた友達と家族が、きょう戦闘機に殺された」とツイッターに書き込んでいます。 東グータ地区には近く、アサド政権が地上部隊を攻め込ませるという観測が流れていて、本格的な地上戦で犠牲者が増える前に子どもたちを含む住民を救うべきだという声が国際社会で一層高まりそうです。

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