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在イスラエル大使館、5月にエルサレム移転

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【ワシントン高本耕太】 米国務省は23日、 在イスラエル大使館を5月に現在の テルアビブからエルサレムに移転すると発表した。 「イスラエルの 建国70周年に合わせて開設する」 としており、 移転日はイスラエルの 建国記念日の 同月14日になる見通し。 ペンス副大統領が1月の イスラエル訪問時に表明していた「2019年末までの 移転」 方針を大幅に前倒しした。
【ワシントン高本耕太】米国務省は23日、在イスラエル大使館を5月に現在のテルアビブからエルサレムに移転すると発表した。「イスラエルの建国70周年に合わせて開設する」としており、移転日はイスラエルの建国記念日の同月14日になる見通し。ペンス副大統領が1月のイスラエル訪問時に表明していた「2019年末までの移転」方針を大幅に前倒しした。
米政府はクシュナー大統領上級顧問らホワイトハウスの中東和平交渉仲介チームが近く、イスラエルとパレスチナとの和平案を提示するとの観測もあったが、大使館移転に対するパレスチナ側の反発が強まるのは必至で、14年4月以降中断している中東和平交渉の再開はさらに困難になりそうだ。
国務省によると、新大使館は、エルサレムのアルノナ地区にある領事館で業務を開始し、並行して最終的な移転先を探す。同省のナウアート報道官は声明で「歴史的な一歩を踏み出す5月の大使館開設を楽しみにしている」と述べた。
トランプ米大統領は昨年12月、イスラエルとパレスチナ双方が領有を主張するエルサレムを「イスラエルの首都」と認定。大使館の移転準備も指示していた。米議会は1995年にエルサレムへの大使館移転を促す法案を可決したものの、歴代大統領は中東和平交渉への影響を考慮し、執行を延期してきた経緯がある。トランプ氏は23日の演説で、首都認定について「歴代大統領の誰もが選挙で公約しながら実行しなかったことを、私はやり抜く」と述べた。
48年のイスラエル建国宣言を「ナクバ(大惨事)」と呼ぶパレスチナ側にとっては、移転のタイミングも容認しがたいもので、パレスチナをはじめイスラム社会の抗議が予想される。

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