安倍晋三首相は１８日、 防衛大学校（神奈川県横須賀市）の 卒業式で訓示した。 「今やサイバー空間や宇宙空間など新たな領域で優位性を持つことが我が国の 防衛に死活的に重要だ」 と述べ、 年末に予定する「防衛計画の 大綱」 の 見直しに合わせて、 サイバーや宇宙分野への 取り組みを本格化させる考えを示した。
安倍晋三首相は１８日、防衛大学校（神奈川県横須賀市）の卒業式で訓示した。「今やサイバー空間や宇宙空間など新たな領域で優位性を持つことが我が国の防衛に死活的に重要だ」と述べ、年末に予定する「防衛計画の大綱」の見直しに合わせて、サイバーや宇宙分野への取り組みを本格化させる考えを示した。
首相は「陸海空という従来の区分にとらわれた発想のままでは、あらゆる脅威から我が国を守り抜くことは出来ない」と強調した。また、北朝鮮に関しては「（非核化に向けた）具体的行動を取るまで最大限の圧力をかけていく。この確固たる立場は決して揺らがない」と訴えた。
卒業生に対しては「困難な任務に就く道を自らの意思で進む諸君は日本の誇りだ。諸君の先頭に立って、共に日本の平和を守りぬく決意だ」と呼びかけた。
今年度はベトナムやタイなどアジア各国からの留学生２０人を含む４９４人（うち女性４０人）が卒業した。卒業生のうち、民間企業への就職などを理由に３８人が任官を拒否した。【秋山信一】
