Home Japan Japan — in Japanese G20開幕、米保護主義で対立激化も=仮想通貨の規制議論

G20開幕、米保護主義で対立激化も=仮想通貨の規制議論

64
0
SHARE

【ブエノスアイレス時事】 20カ国・ 地域(G20)財務相・ 中央銀行総裁会議が19日(日本時間同日夜)、 アルゼンチンの 首都ブエノスアイレスで開幕した。 トランプ米政権が鉄鋼やアルミニウムの 輸入制限を決めるなど保護主義的な動きを強める中、 貿易問題が最大の 焦点となる見通し。 自由貿易を基軸としてきた国際協調の 枠組みが大きく揺らいでおり、 各国と米国との 激しい意見の 応酬が予想される。 開幕に先立ち、 現地で報道陣の 取材に応じた黒田東彦日銀総裁は「G20は自由貿易の 重要性を訴えることになる」 と述べ、 反保護主義に向
【ブエノスアイレス時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日(日本時間同日夜)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕した。トランプ米政権が鉄鋼やアルミニウムの輸入制限を決めるなど保護主義的な動きを強める中、貿易問題が最大の焦点となる見通し。自由貿易を基軸としてきた国際協調の枠組みが大きく揺らいでおり、各国と米国との激しい意見の応酬が予想される。 開幕に先立ち、現地で報道陣の取材に応じた黒田東彦日銀総裁は「G20は自由貿易の重要性を訴えることになる」と述べ、反保護主義に向けて各国と連携を図る考えを示した。 トランプ政権は「安全保障上の脅威」を理由に、鉄鋼やアルミに高率関税を課す輸入制限措置を23日に導入する予定。欧州連合(EU)や中国はこれに強く反発し、「強力な措置を講じる」(中国商務省)として報復も辞さない構えだ。 国際通貨基金(IMF)も世界経済に関する報告書で、「内向きな政策は保護主義をたきつけ、成長を妨げる」と米国を暗に批判。ラガルドIMF専務理事が懸念する「貿易戦争」が現実になれば、世界経済へのダメージは避けられない。 2月には、米ニューヨーク市場での株価暴落をきっかけに世界的な株安の連鎖が起きた。金融市場の不安定性が世界経済のリスクになりかねないとの声が強まっており、今回の会議では各国の協調体制も問われる。 取引が急拡大している仮想通貨の規制についてもG20で初めて議論する。マネーロンダリング(資金洗浄)への悪用や投機的取引による価格の乱高下が問題視されており、規制の枠組みづくりに向けて意見が交わされる見通しだ。(2018/03/20-00:34)

Continue reading...