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ワインスティーン氏、ニューヨーク市警に出頭 性的不法行為で訴追へ

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大物映画プロデューサーだったハービー・ ワインスティーン氏(66)が25日午前7時25分ごろ、 ニューヨーク市警の 警察署に出頭した。 性的不法行為の 疑いで訴追される見通し。
大物映画プロデューサーだったハービー・ワインスティーン氏(66)が25日午前7時25分ごろ、ニューヨーク市警の警察署に出頭した。性的不法行為の疑いで訴追される見通し。
多数の報道陣が待ち構える中、ワインスティーン氏は映画監督エリア・カザンに関する本を抱えて、マンハッタン第1管区警察署に入った。
マンハッタン大陪審の捜査による容疑は明らかになっていないが、 米紙ニューヨーク・タイムズによると 、俳優ルシア・エバンズ氏による告訴をもとに訴追される見通し。これまでに多数の女性が、ワインスティーン氏による強姦や性的暴行の被害を訴え、告訴している。
ワインスティーン氏は一貫して、同意のない性行為をしたことはないと主張してきた。
ワインスティーン氏が訴追されれば、昨年9月に同紙や米誌ニューヨーカーの報道で長年の性的加害行動が糾弾され、強姦や性的暴行の疑いも浮上して以来、初めてのこととなる。逮捕の可能性もあるという。
ニューヨーク市警は昨年11月、強姦の被害届を提出した俳優パズ・デ・ラ・フエルタ氏の告訴にもとづき捜査に着手していると明らかにしていた。
さらに今月に入り、動画配信大手ネットフリックスのプロデューサー、アレクサンドラ・カノーサ氏が、ワインスティーン氏に5年間にわたり強姦され性的に暴行され、言葉で虐待されたとニューヨークの裁判所に提訴した。
ワインスティーン氏に対する複数の告訴事件の中には、時効が問題になるものもあるが、エバンズ氏の事件ではそれは問題ないものとみられている。たとえ時効が成立している場合でも、判事が被害者の証言を求めて、常習行動のパターンを確認しようとすることもある。4月末に性的暴行罪3件で有罪となったかつての国民的コメディアン、ビル・コズビー被告の公判でも、そのような対応がとられた。
ワインスティーン氏の裁判は、マンハッタンの刑事裁判所で開かれる見通し。
昨年秋の報道を機に、性的暴力や嫌がらせの被害を糾弾し連帯を表明する「#MeToo(私も)」運動が、世界各地に広がっている。
アンジェリーナ・ジョリー氏やグウィネス・パルトロウ氏といった著名俳優も、ワインスティーン氏に対する非難の輪に加わった。
アシュリー・ジャド氏は、ワインスティーン氏に口説かれても断ったため、俳優としてのキャリアを妨害されたとして、損害賠償を請求している。
ワインスティーン氏は自分と弟が立ち上げた映画制作会社ワインスティーン・カンパニーを解雇され、アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーから除名された。 ニューヨーク州は今年2月 、ワインスティーン氏による加害行動から従業員を守らなかったとして、ワインスティーン・カンパニー社を提訴した。同社は今年3月、破産法の適用を申請した。
ワインスティーン氏についてはロサンゼルスとロンドンの警察も、捜査に着手している。
(編集部注――日本では「ワインスタイン」と表記されることの多いハービー・ワインスティーン氏の名前は、本人や複数のハリウッド関係者の発音に沿って表記しています)
(英語記事 Harvey Weinstein surrenders to New York police ‘to face sex misconduct charges’ )

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