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厳戒会見で関学が日大のとんでも回答書に突きつけた10の不可解

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関学大が26日、 西宮の 同大学で小野宏ディレクター、 鳥内秀晃監督が記者会見を開き、 日大の 「反則指示はなかった」 とする、 これまでの 主張を繰り返す回答書を公表、 悪質タックルを行った宮川泰介選手からの 聞き取り…
関学大が26日、西宮の同大学で小野宏ディレクター、鳥内秀晃監督が記者会見を開き、日大の「反則指示はなかった」とする、これまでの主張を繰り返す回答書を公表、悪質タックルを行った宮川泰介選手からの聞き取り調査も行っていない“とんでも回答書”に対して10箇所の不可解点をつきつけた。 その上で「発言に信憑性があるのは宮川選手」と内田正人前監督と井上奨コーチを断罪。51回の歴史ある関学ー日大の定期戦の中止を決定した。これで文書によるやりとりは終了させ断交、今後の真相究明は、日大が設立する第3者委員会、関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会、さらには、司法の捜査に委ねる考えを明らかにした。 また被害を受けたQB選手の父である奥野康俊氏も、同日会見に臨み、今後の日大の対応次第では、刑事告訴を視野に入れている考えを表明した。同氏は、宮川選手を被疑者に被害届を提出しているが、これは警察が内田前監督を被疑者としての被害届を受理してくれないための仕方のない処置で、宮川選手が重い刑事処罰を受けないように寛大な処分を願う嘆願書を集めて検察に提出することも合わせて発表した。
全治3週間を怪我を負ったQB選手は、その後、順調に回復、今日27日に大阪・千里の「エキスポ・フラッシュ・フィールド」で行われる関学大ー関大戦に出場スタンバイするという。 会見会場の入り口では手荷物検査が行われた。
負傷したQB選手とその家族への危害を加えるという脅迫行為が起きており、日大の学長会見では警備の不備で乱入者で出たという状況にあって、入り口付近にはスタッフが待機。厳戒態勢が敷かれていた。
会見の開始前にまず日大側の回答書のコピーが配られたが、予想通りの“とんでも回答書”だった。宮川選手への聞き取り調査を行っていない決定的な不備のある回答書で、その前文にわざわざ「部としての聞き取りが出来ておらず、記者会見の情報を参考に記載させていただいておりますことを申し添えます」とあるのだから、もう笑えるレベルだ。 鳥内監督も「あの会見まで時間があってヒアリングをしてない。解明する気があるのか」と呆れていた。 内容も、ほとんどが宮川選手の勇気ある会見の主張ではなく、23日に行われた内田前監督と井上コーチの会見内容を踏襲したもので「直接反則行為を促す発言をしたという時事も確認されておりません」と、改めて反則指示を否定していた。 関学大は、この回答書への見解として論理的に10の不可解な矛盾点つきつけた。 要約すると以下の10点だ。 (1)なぜDL(宮川)選手へのヒアリングを行っていないのか。指導と受け取り方に乖離があるなら、その理由を確認するのが当然のはず。 (2) なぜ内田前監督はDL選手と面会した際に反則行為に至った理由を本人に確認しなかったのか。 (3)第1プレーで行われた反則行為を井上コーチが現認していたにも関わらずなぜベンチに戻すこともしなかったのか。映像を見ると井上上コーチに慌てる素振りがまったくない。 (4)第1プレーについて内田前監督は「ボールの動きに着目していたため現認していなかった」としているが、試合後にコメントなどでは認めている発言をしている。この矛盾への説明がないのはなぜか。 (5)第3プレーでの重い反則行為が行われた際に「井上コーチはボール保持者に向かってプレーするように注意指導、指示を出した」と回答されているが、映像では、ひとこと声をかけているだけで「注意指導、支持をした」というレベルより程遠いもので内田前監督もベンチへ下げての指導、注意をしていない。乖離が明確になっているのになぜ指導者の反応が乏しいのか。 (6)第5プレーでも重い反則行為が行われDL選手は退場処分になったが、井上コーチは内田監督にすぐに報告していない。映像ではベンチに戻ったDL選手に指導、注意をしているように見えず、極めて異例の事態でありながらベンチ全体が一連の行為をあたかも予測しているように振る舞っており違和感を覚える。 (7)なぜ内田前監督が反則行為を認識したのが9日とされているのに関学への最初の連絡が11日の20時15分と遅れたのか。 (8)井上コーチが認めている「1プレー目でQBを潰してこい」というDL選手への指示は、「相手を潰せ」ではなく「QBを潰す」という明確な目的が示されていると考えるが自然で、まして「1プレー目」と条件を絞りこんでいるのは、乖離ではなく指示とDL選手の受け取り方に整合性があると考えるが合理的。 (9)DL選手が負傷したQB選手に謝罪に訪れた際、手書きで書いたメモに基づいて事実関係を説明したが、その内容は会見とほぼ同じで一貫性もたかっく、信憑性が高い。一方、内田前監督、井上コーチの会見での発言は、これを否定するに十分な根拠がない。 (10) 本人にヒアリングもせずDL選手の精神状態を悪質プレーの原因とする結論はDL選手の尊厳を著しく損ねるもので納得できない。

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