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観閲式視察 中国、北朝鮮をけん制

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安倍晋三首相は20日、 海上保安庁が羽田空港沖の 東京湾で行った観閲式と総合訓練を視察した。 沖縄県・ 尖閣諸島周辺の 情勢緊迫化で近年は観閲式が見送られており、 海保発足70周年を記念して6年ぶりに開催された。 首相はあいさつで領海警備、 海難救助などの 海保の 任務を挙げ「法の 支配に基づく自由で開かれた海の 堅守に
安倍晋三首相は20日、海上保安庁が羽田空港沖の東京湾で行った観閲式と総合訓練を視察した。沖縄県・尖閣諸島周辺の情勢緊迫化で近年は観閲式が見送られており、海保発足70周年を記念して6年ぶりに開催された。首相はあいさつで領海警備、海難救助などの海保の任務を挙げ「法の支配に基づく自由で開かれた海の堅守にどれ一つとして欠かせない」と指摘。「70年の歴史に裏打ちされた『現場力』を力に、これまで以上に多くの重要な使命を果たすのを期待する」と述べた。
また首相は「我が国の周辺海域を取り巻く情勢は過去に例を見ないほど厳しさを増している」との認識を示し、「尖閣周辺では外国公船による領海侵入が繰り返され、日本海では北朝鮮からと思われる漂着船が相次いで確認されている」と言及。断定を避けつつ中国と北朝鮮をけん制した。
首相は巡視船「やしま」から、国際テロ組織のメンバーが乗船した船舶を小銃などで制圧する訓練や、人命救助訓練を視察。海保などの船舶36隻、航空機16機が参加した。【川辺和将】

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