【ワシントン＝加納宏幸】 トランプ米大統領は２１日、 ホワイトハウスの 閣議で厚生、 国土安全保障、 司法各省の 長官に対し、 「不法移民家族を一緒にいられるようにし、 すでに…
【ワシントン＝加納宏幸】トランプ米大統領は２１日、ホワイトハウスの閣議で厚生、国土安全保障、司法各省の長官に対し、「不法移民家族を一緒にいられるようにし、すでに引き離された場合には再会できるよう協力して取り組むように」と指示した。トランプ氏は２０日の大統領令で家族を引き離す政策を転換したが、どのように再会させるかなどの課題が残り、混乱が生じている。
トランプ氏はその一方で、子供たちは密入国を手引きする業者に食い物にされているとし、国境警備の強化や不法滞在に道を開く法の抜け穴をふさぐ取り組みを強化すると強調した。
一方、トランプ氏から家族分離への取り組みや抜本的な不法移民対策のための法整備を求められている米議会では２１日、共和党の強硬保守派が提出した、メキシコ国境への「壁」建設の予算措置や合法な移民の受け入れ削減などを含む法案を採決したが野党・民主党や一部の共和党議員の反対で否決された。
同党のライアン下院議長が主導したより穏健な法案も同日中に採決する予定だったが合意形成が見通せず、来週以降に先送りされた。トランプ氏は閣議で、民主党の非協力的な姿勢を強く批判した。
