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死亡女児の学校で集会「笑顔すてきでした」

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学校での あいさつ運動の ため、 少し早く家を出たあの 朝--。 雨の 日も風の 日も続けた児童の 見守り活動に向かったあの 朝--。 大阪府北部の 地震でブロック塀の 下敷きになって死亡した女児と男性の 葬儀が21日、 府内でそれぞれ営まれた。 女児の 通う小学校では全校集会もあった。 参列者や児童らはあまりにも突然の 死を悼み
学校でのあいさつ運動のため、少し早く家を出たあの朝--。雨の日も風の日も続けた児童の見守り活動に向かったあの朝--。大阪府北部の地震でブロック塀の下敷きになって死亡した女児と男性の葬儀が21日、府内でそれぞれ営まれた。女児の通う小学校では全校集会もあった。参列者や児童らはあまりにも突然の死を悼み、別れを告げた。
登校中に亡くなった三宅璃奈(りな)さん(9)が通っていた同府高槻市立寿栄(じゅえい)小ではこの日朝、全校集会で、田中良美校長が児童らに語りかけた。璃奈さんが学校の「代議員」として校門であいさつする「あいさつ運動」を頑張っていたことを紹介。田中校長は「児童会の司会をしていた姿が思い出されます。友だちにいつも囲まれていて、楽しそうな姿が忘れられません。笑顔がすてきで、夢に向かってとても頑張る子でした。忘れないでください」と呼びかけた。同小によると、児童らは静かに話を聞き、泣いている子もいたという。
近所の人らによると、璃奈さんは18日朝は、あいさつ運動のため、普段より早く1人で登校して地震に巻き込まれた。
璃奈さんの葬儀が営まれる高槻市内の葬祭場には21日午前、喪服を着た人らが次々に訪れ、数珠を手にした浜田剛史市長も入った。前日の通夜の前に遺族と面会し「この度のことは市に責任がある」と謝罪したという。
大阪市東淀川区で民家のブロック塀の下敷きになって亡くなった安井実さん(80)の葬儀は同市淀川区内であった。
安井さんは自宅近くの市立新庄小に登校する児童の見守り活動を10年以上続けていた。参列した塩山文夫さん(83)=同市東淀川区=は、自身も18日朝に子どもたちの見守り活動に向かう途中で、地震で転倒し腕をけがした。「地域の活動も一緒に取り組んでいた、まじめで気さくな人だった」と振り返り、「子どもたちのために長年一緒に頑張ってきた仲間がこんなことになってしまって、残念の一言」と唇をかんだ。近くに住む平尾弘行さん(75)は「雨の日も、寒い日も、夏の暑い日は汗だくになりながら子どもを見守っていた。ほんまに大変やったと思う」とねぎらい、「家でメダカを飼っているが、安井さんは『メダカ元気にしてるか』と声をかけてくるような優しい人だった。まさかこんな形で別れることになるとは」と天を仰いだ。
新庄小の山本勝巳校長も「みんな悲しんでいます。『今まで本当にありがとうございました』と最後に声をかけにきました」としのんだ。
【山田毅、松浦吉剛、千脇康平、藤河匠】

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