Home Japan Japan — in Japanese 「日野町事件」再審開始決定=服役中死亡の元無期囚に-34年前の強殺・大津地裁

「日野町事件」再審開始決定=服役中死亡の元無期囚に-34年前の強殺・大津地裁

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滋賀県日野町で1984年、 女性が殺害され金庫が奪われた「日野町事件」 で、 強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘・ 元受刑者=服役中の 2011年に病死、 当時(75)=の 遺族が申し立てた第2次再審請求審で、 大津地裁(今井輝幸裁判長)は11日、 再審開始を決定した。 無期懲役または死刑が確定した重大事件で、 受刑者などの 死亡後に再審請求が認められたの は、 戦後初めてとみられる。 阪原元受刑者は捜査段階で自白したが、 公判では無罪を主張。 直接の 物的証拠はなく、 自白の 信用性などが争われた。 2次請求審では、 金庫発見現
滋賀県日野町で1984年、女性が殺害され金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘・元受刑者=服役中の2011年に病死、当時(75)=の遺族が申し立てた第2次再審請求審で、大津地裁(今井輝幸裁判長)は11日、再審開始を決定した。無期懲役または死刑が確定した重大事件で、受刑者などの死亡後に再審請求が認められたのは、戦後初めてとみられる。 阪原元受刑者は捜査段階で自白したが、公判では無罪を主張。直接の物的証拠はなく、自白の信用性などが争われた。 2次請求審では、金庫発見現場の引き当て捜査時に撮影された写真のネガが証拠開示された。その結果、有罪の根拠とされた実況見分調書に、現場からの帰りの写真が行きの写真として使われていたことが判明した。 弁護側は「自発的に案内し、金庫発見地点にたどり着いたという確定審の判断の根拠が崩れた」と主張。自白による殺害方法は遺体の損傷状況と矛盾するとした鑑定書も新たに提出した。 検察側は調書の写真について、「帰り道は念のために撮影した。任意に案内できたことに変わりはない」とし、自白の方法でも殺害は可能だと反論していた。(2018/07/11-16:31)

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