Home Japan Japan — in Japanese かつては勝負弱かったベルギー、身につけた勝者の精神

かつては勝負弱かったベルギー、身につけた勝者の精神

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(14日、 ベルギー2―0イングランド ワールドカップ3位決定戦) イングランドの 戦意を、 完全に断ち切った。 ベルギーの 1点リードで迎えた後半37分。 デブルイネからの スルーパスが、 E・ アザールへ。 27歳…
(14日、ベルギー2―0イングランド ワールドカップ3位決定戦)
イングランドの戦意を、完全に断ち切った。
ベルギーの1点リードで迎えた後半37分。デブルイネからのスルーパスが、E・アザールへ。27歳の主将は相手選手に後ろから体をぶつけられても動じることなく、GKとゴールポストとのわずかな隙間に球を流し込んだ。
準決勝で初優勝の夢をフランスに断たれ、「次の試合に照準を合わせるのが難しい状況だった」とマルティネス監督。そこで取った策は、選手たちが家族と一緒に過ごせる時間をつくること。キャンプ地に家族を呼び寄せることを認め、心のリフレッシュを図った。
この日は前半早々に先制。後半、イングランドの猛攻にさらされたが、最後まで集中力を切らさず無失点でしのいだ。25分には無人のゴールに浮き球のシュートが入りそうになったところを、懸命に戻ったアルデルウェイレルトが間一髪でクリアした。
欧州のトップクラスの選手を各ポジションにそろえながら、4年前のW杯、2016年の欧州選手権はともに8強どまり。勝負弱さで、周囲の期待をも裏切り続けてきた。
そんな選手たちの多くは欧州選手権後、所属クラブの一員として、欧州の強豪リーグで優勝を経験。16~17年シーズンにイングランド1部で頂点に立ったE・アザール(チェルシー)は「それぞれが勝つために必要なメンタリティーを身につけ、すばらしい集団になることができた」。
日本戦を含め6勝を挙げ、単純な白星の数では、決勝に残ったフランス、クロアチアを上回っている。成績は1986年大会の4位を超える過去最高の3位。真の強豪国に、一歩近づいた。( 清水寿之 )

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