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人口減時代に逆行、参院6増法 与党からも批判

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参院定数を6増やす自民党提出の 改正公職選挙法が18日成立した。 民主主義の 土台である選挙制度の 改革を熟議の ないまま強行した。 人口減時代に沿った定数削…
参院定数を6増やす自民党提出の改正公職選挙法が18日成立した。民主主義の土台である選挙制度の改革を熟議のないまま強行した。人口減時代に沿った定数削減の流れにも逆行する。野党に加え、与党からも異論がある。自民党の「党利党略」との批判が根強い。 参院定数を6増やす改正公職選挙法を採決する衆院本会議(18日午後) 改正公職選挙法の採決を棄権した理由について自民党の船田元・元経済企画庁長官はフェイスブックで「理由のいかんを問わず定数増は国民に理解されるものではない」と説明した。「他の政党の対案の議論がほとんどないままの採決で、拙速のそしりを免れない」と非難した。 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は国会内で「党の決定に従って賛成票を投じた。党の決定と個人の思いとの葛藤は常にある」と苦渋の決断だったと示唆した。 参院選挙制度改革を巡り自民党は憲法改正による合区解消を主張してきたが、延長前の国会会期末に急きょ6増案を提出した。審議時間は参院で6時間超、衆院では3時間程度だった。経済同友会の小林喜光代表幹事は「熟議が行われたとは言い難く、びほう策だ」とのコメントを出した。 安倍晋三首相がこの案を黙認したのは「9月の自民党総裁選で参院側の集票を期待したのではないか」と指摘されている。ただし、その先の来年の参院選が自民党の思惑通りに運ぶかは、わからない。

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