第１００回全国高校野球選手権大会南北海道大会（２２日、 北照１５－２駒大苫小牧、 札幌円山）北照は最後の 打者を三振に仕留めると、 満員の 球場が沸いた。 南北海道大会４…
第１００回全国高校野球選手権大会南北海道大会（２２日、北照１５－２駒大苫小牧、札幌円山）北照は最後の打者を三振に仕留めると、満員の球場が沸いた。南北海道大会４試合を一人で投げきった北照のエース・原田は歓声を背に、小さくガッツポーズした。
「あんまり実感はありませんでした。校歌を歌っているときに、うれし涙が出てきました」
懸命な投球を続けるエースをこの日は打線が１８安打１５得点と大量援護。中でも最高の輝きを放ったのが４番・岡崎だった。
三回に左翼に適時二塁打、四回に中前適時打、七回に左翼芝生席へ２ラン、八回に中堅に適時三塁打を放ち、同大会の決勝で初となるサイクル安打を達成。チームを引っ張ってきた主砲は「サイクルより、チームの勝利がうれしいです」と笑みを浮かべた。
目と心を同時に鍛える効果があるとされる「メンタルビジョントレーニング」で、特に動体視力の向上を図ってきた。効果はてきめん。「最初は感じなかったですけど、やっているうちにアウトコースのボールが見やすくなってきました」という。言葉通り、八回に外角のスライダーをはじき返し、記録を達成した。
過去３度いずれも夏の聖地は初戦敗退。選手も上林弘樹監督（３９）も「歴史を変えたい」と宣言した。１００回目の夏。北照の歴史に新たな１ページを刻む。 （山下幸志朗）
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