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胸張る御嶽海「速い相撲が優勝につながった」 大関取りは「まだまだ、これから」

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初優勝が懸かった栃煌山戦でも御嶽海に気負いはなかった。 立ってすぐに左を差す。 下手を取って勝機をうかがい、 右を巻き替えながら前へ出る。 今場所でさえ渡った速い相撲で…
初優勝が懸かった栃煌山戦でも御嶽海に気負いはなかった。立ってすぐに左を差す。下手を取って勝機をうかがい、右を巻き替えながら前へ出る。今場所でさえ渡った速い相撲で一方的に寄り切り、「出足を止めない速い相撲が優勝につながった」と胸を張った。
花道を下がると付け人らと抱き合って喜びを分かち合う。「部屋のみなさんにお世話になって、(入門から)短い間で優勝まで導いてもらった」。隣県の出身地・長野県から訪れた応援団については「声援のおかげで優勝できたといっても過言ではない」。感謝の念ばかりが口を付いた。
スピード出世の反動といえる停滞もようやく打ち破った。入門から2年足らずで新三役をつかんだのは平成28年九州場所。その後、三役を務めた9場所で2ケタ白星に届かなかったが、今場所は軽くクリアして賜杯まで手にし「いつかという思いでやっていた」と喜んだ。
師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が転機に挙げたのは今年の春場所と夏場所だ。「春場所で負け越して気持ちを入れ替え、引く相撲がなくなって攻めるようになった。よく一緒に稽古をする栃ノ心が夏場所後に大関に昇進したのも刺激になったようだ」と指摘する。
勢いに乗り、来場所は大関取りに挑む。「それはまだまだこれからだよ」と本人はそっけないが、3横綱と1大関が不在の場所を制した25歳への期待は高まるばかりだ。(奥山次郎)

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