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米中首脳会談、人権・知財も議題に 習氏とペンス氏接触

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中国の 習近平(シー・ ジンピン)国家主席とペンス米副大統領は17~18日、 パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で接触した。 ペ
【ポートモレスビー=永井央紀、鳳山太成】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とペンス米副大統領は17~18日、パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で接触した。ペンス氏は貿易慣行や知的財産権、南シナ海、人権などの問題で改善を要求。月末の米中首脳会談で議題になるとの見通しを示した。習氏は対話による解決を訴えた。 17日、APECの夕食会会場でペンス米副大統領(手前右端、背中の人物)と立ち話をする中国の習近平国家主席。左端は安倍首相(パプアニューギニアのポートモレスビー)=共同 中国への対決姿勢を強めるペンス氏はAPECの夕食会などの機会に習氏と立ち話を2回した。「米国は中国とのより良い関係に関心がある。しかし、中国側の変化がなければいけない」と伝えた。習氏は「対話が大事だと考えている」と答えた。 ペンス氏は帰国の途につく際、記者団に米中の問題は「貿易慣行から始まり関税、輸入枠、技術の強制移転、知的財産権の侵害、航行の自由や人権まで広がっている。これらは首脳会談で議題になるだろう」と語った。 中国外務省によると、習氏は18日のAPECで「保護主義と単独主義が台頭し、世界経済がリスクに直面している」とトランプ米大統領の通商政策を改めて批判した。そのうえで市場開放や知的財産権保護の強化に努める考えを表明した。 11月中旬に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議とAPECは米中の批判の応酬となり、月末の米中首脳会談の前哨戦となった。両国の溝は埋まらず、ペンス氏と中国側の正式な会談もなかった。 中国は強硬派のペンス氏との交渉よりも、ディール(取引)を重視するトランプ氏との直談判を重視しているもようだ。5月の閣僚級通商協議でまとめた案がトランプ氏にひっくり返された経験から、直接交渉するしかないとの判断に傾いている。そのトランプ氏は16日、ホワイトハウスで「習主席をとても尊敬している」と改めて表明。対話の余地を残しながら譲歩を促した。 米中はすでに貿易問題に関するハイレベル協議を再開した。トランプ氏は中国側が142項目の改善案を提出したとも明らかにした。ただ、内容には「まだ満足してない」と述べており、着地点はまだ見えていない。米中のせめぎ合いは約10日後の首脳会談まで続く見通しだ。

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