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クルド人が入管法案反対 難民申請3回で送還対象「人生終わる」

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政府が今国会に提出した入管法改正案に反対するため、埼玉県川口市で暮らすクルド人ら約80人が18日、同市内で記者会見した。現状は難民申請中であれば送還は停止されるが、改正案では3回目以上の申請者を強制送還の対象にしている。この日は、すでに3回以上難民申請し、送還される可能性が非常に高い人も …
政府が今国会に提出した入管法改正案に反対するため、埼玉県川口市で暮らすクルド人ら約80人が18日、同市内で記者会見した。現状は難民申請中であれば送還は停止されるが、改正案では3回目以上の申請者を強制送還の対象にしている。この日は、すでに3回以上難民申請し、送還される可能性が非常に高い人も多く参加し「帰ったら弾圧される恐れがある。私たちを助けてほしい」と切実な思いを訴えた。 この日の会見は、日本クルド文化協会や、難民申請者の支援を長年続けている大橋毅弁護士が開いた。クルド人は独自の言語と文化を持ち、「国を持たない最大の民族」と呼ばれる。トルコやイラク、シリアなどに、国境をまたいで約3000万人が暮らしているとされるが、各国では少数派で、差別や弾圧の対象になってきた。川口市には日本有数のクルド人コミュニティーがあり、大半がトルコ系だ。在留資格を持たず、難民申請している人が多いが、日本政府はこれまで一度も難民として認定したことはない。 「トルコにいたときの記憶は一切ありません。見た目以外は一般的な日本人と変わりませんが、大きく違うのは私が難民申請中だということです」。2歳のときに来日したという高校生の男性はこう切り出した。「家族が送還されたら、父と母は空港でトルコ警察に捕まり、自分と弟たちはトルコ語の読み書きができないのに子供たちだけで生活することを余儀なくされます。このまま日本で生活し大学を卒業し、社会の役に立ちたいと思っています」と送還への恐怖を語った。 日本で17年間暮らし、現在4回目の難民申請中という男性は「小中学生と高校生の子どもがいるが、彼らはトルコに行ったら人生が終わる。夢が完全に終わっちゃう。子供たちの人生を壊さないでほしい。私も帰ったら刑務所に行くしかない」と訴えた。 この日の参加者の多くは在留資格を持たず、入管施設での収容を一時的に解かれる「仮放免」の立場に置かれている。就労できず、健康保険にも入れない。県内からも出られず、極めて厳しい状況での生活を強いられている。今年3月に自動車整備の専門学校を卒業した23歳の男性は「面倒を見てくれた家族やおじさん、支援してくれた人に恩返ししたいのにそれができません。その上に新しい法案ができて、どうしたらいいのか正直分かりません」と苦しい心情を吐露した。難民申請は既に複数回しているといい、「迫害や差別を受け、他の国に逃げてきました。その状態で強制送還されたらどう思いますか。逆の立場で考えたら、どういう気持ちになるか分かりますか」と問いかけた。 日本の2019年の難民認定率は0.

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