パワハラ認定後、 初めて公の 場で語りました
朝日新聞社
伊調馨選手へのパワハラ問題について謝罪会見する栄和人氏=2018年6月14日午前9時33分、東京都世田谷区、西岡臣撮影
レスリング女子で五輪4連覇中の伊調馨選手(34)=ALSOK=や、コーチに対してパワハラ行為をした問題で、日本協会の栄和人・前選手強化本部長(57)は14日、「伊調選手と(同選手を指導した)田南部力コーチに深くおわびいたしたいと思う」と謝罪した。
栄氏はこの日、東京・駒沢体育館で開幕した全日本選抜選手権で至学館大(愛知)の監督として現場復帰するにあたり、試合開始前に記者会見を開いた。
日本協会が第三者委員会の報告書にもとづき、4月6日の緊急理事会でパワハラ行為を認定後、栄氏が公の場で話すのは今回が初めて。
栄氏は冒頭の謝罪後、用意した文章を読み上げた。協会が委嘱した第三者委の報告などを受け止めるとし、「伊調選手、田南部コーチや協会関係者、レスリングを応援してくださった国民の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と頭を下げた。
パワハラ行為を行った原因について問われた栄氏は「8年前に私自身がどう言ったかは覚えていませんが、その場その場でのコミュニケーション不足がこのような事態を招いたと深く反省している」と話した。
その上で、「今後二度とこのようなことを起こさないよう、常に他人に敬意を持って接することを心がけたい。一指導者として日々精進したい」とした。
伊調選手らへの直接の謝罪はまだできていないとし、「協会を通して会えるなら直接謝罪したい」と話した。
栄氏は今後、強化担当者などの協会の役職に復帰する可能性は否定したが、至学館大の監督は続ける意向を表明した。「至学館にも五輪を目指す選手がいる。この子たちをどうにかしてあげたい。選手が望むなら少しでも力になりたいと思う」と話した。
日本協会の第三者委は4月、栄氏が2010年に伊調選手に対し「よく俺の前でレスリングできるな」などと言ったり、田南部氏に対し、「伊調の指導をするな」と発言したりしたなど、4件のパワハラがあったと認定した。
同協会は5月末、内閣府の公益認定等委員会の求めに応じ、パワハラなどの再発防止策をまとめた報告書を提出した。今月23日に開く評議員会に栄氏の常務理事の解任を諮り、承認される見通し。
(朝日新聞デジタル 2018年06月14日 10時56分)

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