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拉致被害者 帰国の実現へ最終局面だ

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北朝鮮を訪問したポンペオ米国務長官は、 金正恩朝鮮労働党委員長との 会談で、 日本人拉致問題を取り上げたことを明らかにした。 6月の 米朝首脳会談や9月の 南北首脳会談でも…
北朝鮮を訪問したポンペオ米国務長官は、金正恩朝鮮労働党委員長との会談で、日本人拉致問題を取り上げたことを明らかにした。
6月の米朝首脳会談や9月の南北首脳会談でもトランプ米大統領や文在寅大統領が拉致問題を提起している。
金正恩氏は、拉致問題の解決を抜きに国際社会に参加することは不可能であると、知っているはずである。
ポンペオ氏は2回目の首脳会談に向けて米朝が「かなり近づいている」とし、実現すれば非核化の「実質的進展」を見いだせるとの認識を示している。事態は動きつつある。この機を逃してはならない。非核化とともに、拉致の解決を強く迫るべきだ。
拉致の解決とは、被害者全員の即時解放、帰国のことである。
拉致被害者を家族の手に取り戻すためには、米国や韓国をはじめとする国際社会との連携で北朝鮮を追い込み、最後は日本が主体的に取り組まなくてはならない。
拉致問題担当相を新たに兼務した菅義偉官房長官は8日、拉致被害者の家族を支援する集会に参加して「今まさに正念場である」と述べ、「日朝首脳会談の実施は拉致問題解決に資するものでなくてはならない」と強調した。
トランプ大統領はすでに、首脳会談で「拉致問題は最重要課題である」とする安倍晋三首相の考えを伝え、金正恩氏は「安倍首相と会ってもいい」と応じたという。これを受けて安倍首相は「北朝鮮と直接向き合いたい」と述べている。拉致の解決は、最終局面にあると認識すべきだ。
5日は拉致被害者、横田めぐみさんの54回目の誕生日だった。生まれて5日後の10日には、東京でオリンピックが開会した。
名古屋の病院のロビーで開会式の様子を見た母親の早紀江さんは「すごい時にこの子は生まれたんだ」と思ったのだという。だが、わずか13年後の11月15日、めぐみさんは中学校からの下校時に、北朝鮮の工作員に拉致された。
あれから41年がたとうとしている。どれだけつらく苦しく長い年月であったろう。めぐみさんだけではない。多くの被害者が帰国の日を待ちわびているはずだ。
被害者も再会を待つ家族も、高齢化が進んでいる。解決へは一刻の猶予も許されない。政府は全力を挙げて取り組んでほしい。

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