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米教会乱射:数日前、容疑者宅で銃声 計画的犯行か

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【ロサンゼルス長野宏美】 米南部テキサス州の 教会で5日に起きた銃乱射事件では26人が死亡、 20人以上が負傷し、 米メディアは国内の 教会で起きた銃乱射事件としては最悪の 被害と報じた。 当時は日曜礼拝中で、 犠牲者には妊娠中の 女性や5歳の 子供も含まれていた。 容疑者の 白人の 男は元軍人で、 殺傷能力の 高いAR15型の ライフルを使い、 防弾チョッキを着込むなど武装していたことから、 捜査当局は計画的な犯行とみて動機を調べている。
【ロサンゼルス長野宏美】米南部テキサス州の教会で5日に起きた銃乱射事件では26人が死亡、20人以上が負傷し、米メディアは国内の教会で起きた銃乱射事件としては最悪の被害と報じた。当時は日曜礼拝中で、犠牲者には妊娠中の女性や5歳の子供も含まれていた。容疑者の白人の男は元軍人で、殺傷能力の高いAR15型のライフルを使い、防弾チョッキを着込むなど武装していたことから、捜査当局は計画的な犯行とみて動機を調べている。
男は同州サンアントニオ郊外に住むデビン・ケリー容疑者(26)。米空軍によると、容疑者は高校卒業後、2010年から西部ニューメキシコ州の空軍基地で物流関連の業務に従事したが、妻子への暴力で12年に軍法会議にかけられて有罪を宣告され、14年に除隊。銃の扱いには慣れていたとみられる。
ケリー容疑者は事件前、フェイスブックに半自動式ライフル銃の写真と一緒に「あいつは悪い女だ」というメッセージを投稿していた。誰のことを指しているかは不明。またAP通信によると、容疑者の自宅近くに住む複数の住民が事件の数日前、容疑者宅から銃声がしていたと証言しており、銃撃の準備をしていた可能性がある。
ケリー容疑者は自宅から約50キロ離れた同州サザーランドスプリングスのバプテスト教会に押し入り、ライフル銃で乱射。乱射後に外に出た容疑者は近くに住む男性と銃撃戦となり、車で逃走。教会から約20キロ離れた場所で止まっている車の中で、死亡しているのが発見された。自殺か他殺かは不明。車内から他の銃器も見つかった。
米国では10月にも、西部ネバダ州ラスベガスのコンサート会場で58人が死亡する銃乱射事件が起きたばかりだが、銃規制は進んでいない。ケリー容疑者は事件に使ったライフル銃を昨年、合法的に購入していた。訪日中のトランプ米大統領は6日の記者会見で、「事件は『精神疾患』が原因で、銃は問題ではない」と述べ、議論の矛先が銃規制に向かうのをけん制した。
【ロサンゼルス長野宏美】「無防備の子供や男性や女性が倒れ込んでいる光景は信じられなかった……」。事件現場の目撃者は言葉を失った。米南部テキサス州で5日起きた銃乱射事件は、黒ずくめで武装した男が祈りをささげる人々に銃弾を浴びせる地獄絵図となった。銃犯罪が絶えない米社会だが、事件の悲惨さに震撼(しんかん)している。
教会での銃乱射では米史上最悪の被害となる惨劇が起きたのは、人口約650人のサザーランドスプリングス。地元住民によると、デビン・ケリー容疑者(26)は5日午前11時20分ごろ、スポーツタイプ多目的車でガソリンスタンドに乗りつけた。まずは手にしたライフルで真向かいに建つバプテスト教会に向けて発砲。教会の外でも2人の遺体が見つかっており、この時に殺された可能性がある。
礼拝中だった教会に押し入った容疑者は、中央通路に立つと、振り返るようにしながら、50人近くの信者を撃ちまくったという。「(銃声が何度か途絶えたことから)もしかしたら、弾倉を何度か詰め替えていたのかもしれない」。近隣住民たちは地元テレビ局にこう証言した。
「みんな顔見知り」だという小さな町。ジョセフ・シルバさん(49)は地元紙に「人々は泣いていて、愛する人に何が起きたのか知りたがっていた」と語った。犠牲者には牧師の娘(14)も含まれている。「大人だけでなく、5歳児の遺体を見るなんて……」。事件直後に教会に乗り込んだ保安官は、AP通信の取材に後の言葉を続けられなかった。

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