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チリ検察、仏に情報提供 引き渡し長期化か 留学生不明

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NewsHub筑波大からフランス東部ブザンソンに留学中の黒崎愛海(なるみ)さん(21)の行方不明事件で、仏捜査当局から協力を求められた南米チリの検察当局は6日、国際指名手配されているチリ人の男について仏側に情報提供したと明らかにした。ただ身柄の引き渡しは求められておらず、男の拘束にはさらに時間がかかりそうだ。 チリ人の男はかつて黒崎さんと交際しており、昨年12月にチリに帰国したが、その後の足取りがわからなくなっている。黒崎さんが行方不明になる直前まで一緒にいたとされ、仏捜査当局は殺人容疑などで捜査。名前は未公表だが、仏メディアはこの男を「ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者」と伝えている。 チリ検察によると、フランスからの捜査協力の依頼内容は男の個人情報に関するもの。書類上の情報提供のみで、身柄引き渡しの要請は来ていないという。 チリ検察の担当者によると、チリ政府にフランスから身柄引き渡しの要請があった場合、チリの最高裁がその是非を判断する。決定内容には異議申し立てもできるため、引き渡し実現には長い時間がかかりそうだ。容疑がチリ国外で起きた事件であるため、チリの警察や検察が独自に捜査を行うことはないという。(ラセレナ〈チリ北部〉=田村剛)

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