東京都の 豊洲市場（江東区）の 一連の 問題をめぐり、 都議会は定例会初日の ２２日の 本会議で、 強い権限を持つ調査特別委員会（百条委員会）の 設置を全会一致で可決した。 都議会での 設置は１２年ぶり７回目。 主要会派は、 築地市場（中央区）からの 移転を決めた石原慎太郎元知事らを
豊洲問題に関する調査特別委員会（百条委員会）の設置を全会一致で可決した東京都議会本会議＝２２日午後、新宿区
東京都の豊洲市場（江東区）の一連の問題をめぐり、都議会は定例会初日の２２日の本会議で、強い権限を持つ調査特別委員会（百条委員会）の設置を全会一致で可決した。都議会での設置は１２年ぶり７回目。主要会派は、築地市場（中央区）からの移転を決めた石原慎太郎元知事らを証人喚問することで合意。真相究明の舞台は、百条委に移る。 石原氏、来月３日に会見＝豊洲市場問題、経緯を説明
定例会の会期は、３月３０日までの３７日間を予定。小池百合子知事が初めて手掛けた２０１７年度当初予算案などを審議する。 本会議後、初めて開かれた百条委では、桜井浩之氏（自民）を委員長に選出。２５日に豊洲市場を視察することも決めた。終了後、桜井氏は記者団に「議会の権能を行使しながら、都民に分かりやすいようにしたい。スピード感を持ってやるというのが議会の総意だ」と語った。 今後の日程などは２４日の理事会で詰める。石原氏らの喚問は、豊洲市場移転問題特別委員会での参考人招致が予定されていた、３月１８～２０日のいずれかが有力だ。石原氏は、参考人招致に出席する方針を明らかにしているが、関係者によると百条委の証人喚問でも応じるという。 小池知事は本会議後、「どういうやりとりが行われるのか見守っていきたい」と述べた。これまでは、自身が石原氏にヒアリングを行う意向を示していたが、百条委の設置を受け「議会にお任せしたい」とした。（2017/02/22-18:55）
