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米国:シリア攻撃「化学兵器」と断定…巡航ミサイル59発

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【ワシントン高本耕太】 米軍は米東部時間6日午後8時40分(日本時間7日午前9時40分)、 シリア西部の シャイラット空軍基地に向け東地中海洋上の 米駆逐艦2隻から巡航ミサイル「トマホーク」 計59発による攻撃を行ったと発表した。 同基地は4日に北部イドリブ県で多数が死亡した空爆を行った航空機が飛び立った場所だという。 トランプ米大統領は「独裁者の アサド(シリア大統領)が罪の ない市民に猛毒の 神経剤で恐るべき化学兵器攻撃を行った」 と断言。 攻撃を指示したと明らかにした。
【ワシントン高本耕太】米軍は米東部時間6日午後8時40分(日本時間7日午前9時40分)、シリア西部のシャイラット空軍基地に向け東地中海洋上の米駆逐艦2隻から巡航ミサイル「トマホーク」計59発による攻撃を行ったと発表した。同基地は4日に北部イドリブ県で多数が死亡した空爆を行った航空機が飛び立った場所だという。トランプ米大統領は「独裁者のアサド(シリア大統領)が罪のない市民に猛毒の神経剤で恐るべき化学兵器攻撃を行った」と断言。攻撃を指示したと明らかにした。
1月に発足したトランプ政権によるシリアでの本格的軍事攻撃は初めて。ロイター通信によると、米国防当局者は今回のシリア攻撃は「1回限り」だと述べた。
米中首脳会談のため訪問中のフロリダで記者団に声明を読み上げた。ミサイル攻撃は「米国の枢要な国家安全保障上の利益を守り、致命的な化学兵器の拡散と使用を防ぐものだ」と説明。「シリアでの惨劇に終止符を打ち、テロを撲滅することを、全ての文明国家に呼びかける」と述べた。
米国防総省によると、攻撃では駐機中の戦闘機に加えて燃料倉庫や防空システム、レーダー施設も標的になった。シリア軍の空爆能力を無力化する狙いがある。同省は「民間人の犠牲を避けるため細心の注意を払った」としている。標的の基地にはロシア軍部隊も駐屯していたが米国防総省は声明で「ロシア軍には事前に攻撃を通知した」としている。ミサイルもロシア軍の駐留地点を避けて行った。
AFP通信によると、シリア国営テレビは米軍の攻撃について「侵略行為だ」と批判した。地元当局者によると死者も出ている。アサド政権の後ろ盾であるロシアの反発も必至だ。
トランプ氏は5日の記者会見でシリアによる4日の空爆について「(アサド政権は)いくつもの一線を越えた。極悪な行為を看過することはできない」と批判。シリア内戦や化学兵器使用への対処について「私に責任がある」と述べて、介入を強く示唆していた。
ティラーソン国務長官は6日の記者会見で、「アサド政権が化学兵器を使用したことに疑いはない」と指摘。「適切な措置を検討中だ」と述べていた。米メディアはミサイル攻撃に先立ち、国防総省がトランプ氏に対してシリア空軍施設や化学兵器生産拠点を対象にした攻撃の選択肢を提示したと報じていた。

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