【北京=中川孝之】 中国の 全国人民代表大会(全人代=国会)は11日、 北京で全体会議を開き、 国家主席の 再選制限を撤廃し、 習近平(シージンピン)国家主席の 思想を国家の 指導原理に追加する憲法改正案を圧倒的多数の 賛成で可決した。 【国際】
【北京=中川孝之】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は11日、北京で全体会議を開き、国家主席の再選制限を撤廃し、 習近平 ( シージンピン ) 国家主席の思想を国家の指導原理に追加する憲法改正案を圧倒的多数の賛成で可決した。
習氏の権威は更に強固になり、長期政権を可能にする法的基盤が整えられた。
採択は無記名投票で行われ、賛成2958、反対2、棄権3、無効1と、賛成票が99%を上回った。憲法改正は14年ぶり5回目。
今回の改正で削除されたのは、「2期10年」までとされていた国家主席の再選制限。この規定は、毛沢東の個人独裁で国が大混乱に陥った反省から、1982年制定の現行憲法に盛り込まれ、過去4回の改正でも維持されてきた。