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逆方向へ打つ…攻略法見つけた下関国際打線

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○下関国際(山口)4-2花巻東(岩手)●(9日・ 阪神甲子園球場、 1回戦) 苦しんできた球を土壇場で攻略した。 1点を追う九回1死一、 二塁、 下関国際の 7番・ 西山が左打席に入った。 「球が手元で小さく変化するの で、 引っ張ったら引っ掛ける。 中堅から逆方向に打つことを意識していた」 。 3球目の 内角からシュート
○下関国際(山口)4-2花巻東(岩手)●(9日・阪神甲子園球場、1回戦)
苦しんできた球を土壇場で攻略した。1点を追う九回1死一、二塁、下関国際の7番・西山が左打席に入った。「球が手元で小さく変化するので、引っ張ったら引っ掛ける。中堅から逆方向に打つことを意識していた」。3球目の内角からシュート気味に遠ざかる128キロをはじき返し、二遊間を破って同点の走者を還した。
下関国際打線は中盤まで、花巻東の先発右腕・伊藤の術中にはまっていた。手元で微妙に変化する球に右打者は詰まり、左打者は引っ掛けていた。だが、九回はベンチの指示で各打者が逆方向を狙う打撃を徹底。それまで二ゴロ二つと右前適時打の西山も修正し、ワンテンポ遅らせてバットを出していた。
逆方向へ打つことを心掛けることで、投球を手元に引き付け、微妙な変化をする球を見極めて素直にバットを出せる。攻略法さえ見つかれば、勝ち越しは時間の問題だった。創成館との今春センバツ初戦で、同じような変化球に手を焼いて1-3で敗退したが、その経験から打撃練習では実際に投手が投げる球を打ち返す練習を続けてきた。
3季連続の挑戦でつかんだ甲子園初勝利に坂原監督は「ようやく壁を越えられた」と目を潤ませた。苦い経験を力に変え、創部53年で新たな歴史を刻んだ。【真下信幸】

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