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駐日米大使に投資会社創設者 日本で勤務、手腕は未知数

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NewsHubトランプ次期米大統領はケネディ駐日大使の後任に、投資会社創設者のウィリアム・ハガティ氏(56)を起用する意向を固め、日本政府に伝達していたことが4日、わかった。同氏はトランプ氏の政権移行チームで政治任用の人選を担当するなど、信任も厚いとみられ、日本での勤務経験もある。
ハガティ氏は、経営コンサルタント会社ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、1996年に投資会社ハガティ・ピーターソンを創設。G・H・W・ブッシュ元大統領時代にホワイトハウスのスタッフを務めたほか、2012年の大統領選では共和党候補のミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事の政権移行チームに加わるなど、同党内に人脈がある。
昨年7月にトランプ政権移行チームに参加し、約4千人の政治任用ポストを割り振る人選の責任者を務めている。同氏は、ボストン・コンサルティング・グループ時代に3年間、上級駐在員として東京に3年間勤務した経験がある。
トランプ氏は選挙期間中、「駐日大使は、非常に重要なポジションだ。なぜなら我々は日本と交渉しなければならない。米国は、ビジネスの能力のない連中ばかり使っている」と主張し、ケネディ大使を批判してきた。「交渉役」として貿易や経済に強いハガティ氏を起用したとみられる。
ただ、日本勤務があるとはいえ、同氏のアジア外交や安全保障分野での知識・手腕はまったくの未知数だ。駐日大使人事をめぐっては、プロ野球の千葉ロッテマリーンズなどで監督を務めたボビー・バレンタイン氏や、オバマ政権で中国大使を務めたジョン・ハンツマン氏の名前が取り沙汰されていた。トランプ氏はすでに駐中国、イスラエル両大使の起用を発表しており、近く駐日大使についても発表するとみられる。(ワシントン=佐藤武嗣)

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