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将棋連盟・谷川会長が辞任(全文1)三浦九段に本当につらい思いさせた

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NewsHub日本将棋連盟の谷川浩司会長は18日、記者会見を開き、「将棋ファンや主催者、三浦弘行九段に誠意をお伝えするには辞任するのが一番との結論に至った」と述べ、会長を辞任すると発表した。以下はその会見全文。
【写真】将棋連盟・谷川会長が辞任(全文2完)年末以降も体調戻らず、重圧も
[画像]会見場に現れた谷川会長(左)
司会:本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。谷川浩司日本将棋連盟会長の辞任に関しまして、記者会見のほうをさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。日本将棋連盟会長、谷川浩司より、皆さまにごあいさつをさせていただきます。
谷川:あ、これでいいんですか。
司会:はい。はい、あ、こちらです、すみません。
谷川:本日は突然のご案内にもかかわらず、大勢の皆さま方にお越しいただきまして本当にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。謹んでご報告申し上げます。このたび、会長を辞任させていただくことといたしました。
第三者調査委員会から報告書をいただき、年末年始を挟んでいろいろと考えた結果、将棋ファンの皆さま、主催者、協賛者の皆さま、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするには、私が会長を辞任するのが一番という結論に至りました。加えて、昨年の10月以降、対応に苦慮する中で、心身共に不調を来すようになってしまいました。このような状況の中で責任ある立場を続けるのは将棋連盟にも迷惑が掛かると考えました。専務理事時代を含めますと約5年半お世話になりました皆さま方には本当に申し訳ありませんが、ご理解をいただけるかと思っております。
なお、空白期間をつくることはできませんので、新しい会長が決定するまでの期間は務めさせていただきますことをご了承ください。関係者の皆さま方、将棋ファンの皆さま方には大変ご迷惑をお掛けしましたことを、あらためて深くおわび申し上げます。
以上が事前にお配りをしたものでございます。少し付け加えさせていただきます。本来であれば辞任の意向につきましては、あす開催予定であります理事会で正式に受理されましたのちに発表する予定でございました。ただ、報道のほうが先行してしまいましたこともありまして、急きょ、本日記者会見を行うことといたしました。
第三者調査委員会からの報告のとおり、10月11日、12日の常務会の判断は妥当、またやむを得なかったとの結論こそいただきました。ただ、対局規定の整備の遅れでありますとか、問題となりました7月の対局での離席や一致率の調査など、10月以前の対応に不備がありましたことに関しては大きな責任を感じております。また、三浦弘行九段に本当につらい思いをさせてしまいましたことについても、大変申し訳なく思っております。
年末、12月27日の時点では、任期を全うすることこそが責任を果たすことと考えておりました。しかし10月以降の心身の不調が年末年始の休みを経てもなかなか思うように回復せず、このような状況で会長の重責を担い続けることは難しく、また将棋界にとっても良いことではないと判断するに至りました。どうぞ、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
また、私自身のこととは少し離れてしまいますが、本日、三浦弘行九段の復帰戦に当たる対局が決定したとの報告を受けましたので、この場をお借りしまして皆さま方にお知らせをさせていただきます。2月13日月曜日、竜王戦1組。対局は羽生善治三冠、対、三浦弘行九段、この対局であります。今後の三浦九段の棋士としての対局、または普及活動の回復に一定のめどが立ちましたことで、将棋ファンの皆さま方、そして私の後を引き継いでくださる方に対して、少しでも責任を果たすことができたのではないかというふうに考えております。本日お集まりの報道関係の皆さまにおかれましては、どうか今後とも将棋界へのご支援をよろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

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