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広陵・中村、4戦連発ならずも冷静リード光る「人と違った努力」で成長

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第99回全国高校野球選手権大会第12日は20日、 準々決勝4試合が行われ、 第3試合に臨んだ広陵(広島)は序盤で6点を奪い、 仙台育英(宮城)を10-4で下した。 「今…
第99回全国高校野球選手権大会第12日は20日、準々決勝4試合が行われ、第3試合に臨んだ広陵(広島)は序盤で6点を奪い、仙台育英(宮城)を10-4で下した。 「今日はスライダーが一番切れているな」。広陵の捕手中村は一回、先発山本の球を受けると、そう感じ取った。山本はエース平元ほどの球速はないが、制球や球の切れでは勝る。相手は前日の大阪桐蔭戦でサヨナラ勝ちし、勢いに乗る仙台育英。変化球を低めに集める配球で攻めると、これがうまくはまった。 二回2死一、二塁の場面。相手打者に対して外角のスライダーで2回空振りを奪うと、最後は直球で内野ゴロに仕留めた。3連打を浴びて2点目を返された六回、投手は平元に交代。2死満塁で前日、殊勲打を放った代打の馬目に対し、「力で押せる」とすべて直球を要求し、凡打に打ち取った。 中村は窮地ではわざと首を振らせ、打者を惑わせる作戦も織り交ぜた。冷静なリードは最後まで崩れなかった。 理想の捕手像は広陵OBで巨人の正捕手・小林だが、中井監督には「小林と同じ努力をしていては意味がない」とクギを刺されたことがある。 監督の助言を受け入れ、日頃の練習では「人と違った努力」を意識し、捕手としての力を伸ばした。今では中井監督も「見えないところでの努力ができている」と中村の成長を認める。 打撃ではこの日、4試合連続となる本塁打は打てなかった。準決勝の天理(奈良)戦に向け「いい打者が多いので、打ち合いで負けないように」と攻守での活躍を誓った。(岡野祐己)

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