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中国特使、金正恩氏側近と会談 核開発の自制要求か

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北朝鮮を訪問している中国共産党の 宋濤・ 中央対外連絡部長は17~18日にかけて、 金正恩(キム・ ジョンウン)朝鮮労働党委員長の 側近と相次ぎ会談した。 10月の 共産党大
【北京=永井央紀、ソウル=鈴木壮太郎】北朝鮮を訪問している中国共産党の宋濤・中央対外連絡部長は17~18日にかけて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の側近と相次ぎ会談した。10月の共産党大会の結果を報告したとともに、核・ミサイル開発を自制し米国と対話するよう促したとみられる。中国高官の訪朝は2016年10月の劉振民外務次官(当時)以来約1年ぶり。 中国側によると、17日に訪朝した宋氏はまず崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長と会談した。共産党大会で決めた内容を伝えると、崔氏は謝意と祝福を表明した。両氏は中朝関係に関し「伝統的な友好関係は先達が築き育んできた貴重な共通財産だ」と確認。「双方が共に努力し、関係を発展させなければならない」との認識で一致した。 一方、朝鮮中央通信は、宋氏が「伝統的な親善関係を引き続き発展させようという中国共産党の立場を強調した」とだけ伝え、北朝鮮側の認識には触れていない。宋氏が金委員長への贈り物を崔氏に渡したとも報じたが、この件は中国側は発表していない。意見の相違が生じた可能性がある。 中国共産党系の環球時報は18日、宋氏は「魔術師ではない」と国際社会の期待をけん制する社説を掲載。北朝鮮の労働新聞は18日付論説で「制裁圧迫を強化すれば、我々がすでに選択した道から退くと打算するのは、実に愚かなことこの上ない」と、核・ミサイル開発を続ける姿勢を示した。 朝鮮側発表によると、宋氏は18日、朝鮮労働党で外交分野を担当する李洙墉(リ・スヨン)副委員長とも会談した。先の米中首脳会談の結果を踏まえ、中国の立場を伝えたとみられる。 関係者によると宋氏の訪朝は20日まで。過去2回、共産党大会後に派遣された中国高官はいずれも党トップ25の政治局員で、金委員長ら最高指導者と会談した。宋氏は格下の中央委員。中朝筋の間では、宋氏と金委員長との会談の可能性は低いとの指摘もある。

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