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創志学園の西、相手の策に疲れ果て9回力尽く 被安打3

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(15日、 高校野球 下関国際5―4創志学園) 九回の マウンドに創志学園の 先発、 西が向かう。 ここまでで、 球数は149。 2点の リードがあるとはいえ、 2年生エースの 表情ににじむ疲労の 色は隠しようがなかった。 …
(15日、高校野球 下関国際5―4創志学園)
九回のマウンドに創志学園の先発、西が向かう。ここまでで、球数は149。2点のリードがあるとはいえ、2年生エースの表情ににじむ疲労の色は隠しようがなかった。
18歳以下日本代表1次候補の好右腕にとっても、下関国際打線はやっかいだった。打席の立ち位置を細かく変えて揺さぶってきたり、追い込まれるまでバットを振らずに粘られたり。
「自分の投球をするだけ」と言ったのは試合前。だが、展開は思うようにいかない。相手の「西対策」に懸命に腕を振って対抗したが、球数と疲労ばかりがかさんでいった。「揺さぶりに引っかかった」。試合中、何度もいらだつ内面が表情に現れた。
九回。疲れがついにあふれ出た。「最後は、力が入らなかった」。制球が定まらず、先頭には四球。次打者には死球を与えて自らピンチを招いた。そこから暴投、安打、中犠飛で逆転を許し、ぼうぜんとした。
黒星は喫したが、被安打はわずかに3。アウトを取れば笑顔、失点には仏頂面。帽子を飛ばして豪速球を投げ込み、派手なガッツポーズも。荒々しい右腕は、179球を投げた試合終了のサイレンを聞きながら、力なく空を見上げた。(吉永岳央)

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