西村経済再生担当大臣は8日、記者会見を行い新型コロナウイルスの感染が広がる沖縄県の現状や、前日に発表した感染レベルの4段階の分類などについて話した。
共同通信社
記者から、沖縄県の感染拡大がGo Toトラベル事業による人の移動が始まった時期と重なることを問われた西村大臣は、「家族で行く旅行が悪いわけではないとご判断をしていただいております」と改めて分科会の意見を元にした立場を説明。
しっかりと感染防止策を講じることで感染リスクを低く抑えられる …
西村経済再生担当大臣は8日、記者会見を行い新型コロナウイルスの感染が広がる沖縄県の現状や、前日に発表した感染レベルの4段階の分類などについて話した。 共同通信社 記者から、沖縄県の感染拡大がGo Toトラベル事業による人の移動が始まった時期と重なることを問われた西村大臣は、「家族で行く旅行が悪いわけではないとご判断をしていただいております」と改めて分科会の意見を元にした立場を説明。 しっかりと感染防止策を講じることで感染リスクを低く抑えられる一方で、「若者の団体旅行とか高齢者の団体旅行とか、あるいは昔は特によくありましたけども、社員旅行ですね、宴会を目的とした旅行、あるいは様々な同窓会の旅行」といった旅行は感染リスクが高くなるため控えるよう求めていた。 質疑のやりとりは次の通り。 質問者（琉球新報）：沖縄の感染の関連なんですけど、今言及もあったんですけど、昨日示されたレベル判断の6つの指標で、沖縄は複数の項目でレベル3またはレベル4に該当するような数字だったと思うんですけど、政府として今総合的に判断して沖縄がどのような状態にあると見ていて、また緊急事態宣言の対象になりうると考えているのかを教えてください。 あともう一点なんですけど、沖縄の感染というのは人の移動が活発化に伴って感染拡大が続いているという面があって、医療が脆弱な島、島しょ地域も抱えているというところで、そういったところでもまたクラスターが出ています。そういった中でGo Toトラベル事業を進めることの問題点についてどのように考えますでしょうか。 西村大臣：まず1点目についてでありますが、数値で言いますと黄色の指標を示している部分がありますので、これは昨日も申し上げましたけど、機械的に全部当たるか、半分以上当たるか、何かそういうので機械的に決めていくわけじゃありませんので、むしろステージ3、次の感染拡大のより厳しい段階に及んでいく、至っていくところを検知して、そうならないようにするための指標ということでもありますので、そういう意味で沖縄がいくつかの指標が当たってきていると、日々数字変わりますので、当たってくるとすればですね、沖縄県、そして国もそういう状況にあるということをしっかりと受け止めてですね、数値を見ながら、そういうことをしっかりと認識して、そして対策を講じていかなければいけないと思います。その意味で、玉城知事ともお話をしですね、どうした対策がさらに取れるのか、強化できるのか、こういったことを話していきたいという風に考えています。 それから昨日も尾身会長からお話ありました通り、ステージ4になればですね、これは緊急事態宣言が視野に入ってくる、ステージ4の指標が灯ってくればですね。そういった段階ですので、そうならないようにするという指標でもあるわけですね。今の段階は、昨日の分科会の評価も、何か緊急事態宣言を出さなければいけないといった議論はありませんでしたので、そういう風には認識しておりません。ただ、ステージ3の指標が、病床をはじめとしていくつか灯ってきていますので、そういうさらに上のレベルにならないようにですね、できれば早く減少傾向になるように対策を強化していかなければいけないという風に考えております。 そして、昨日、Go Toキャンペーン、人の移動についてもそれほど大きな議論があったわけではありません。分科会の専門家のみなさんも、お盆のことについては既に先ほどお示しした、これは全員の総意として帰省についての考え方をまとめられましたので、何か今の段階で…（図を示す）これがそうですね、それからその前にGo Toトラベルを判断してもらった時ですね、7月の16日だったと思いますけど、あの時も何かその家族で行く旅行が悪いわけではないとご判断をしていただいております。 しっかりと感染防止策を講じて、これは旅する側も受け入れる観光施設や旅館やホテル側もやれば、これは感染リスクが低いということでご判断いただいてます。ただ、若者の団体旅行とか高齢者の団体旅行とか、あるいは昔は特によくありましたけども、社員旅行ですね、宴会を目的とした旅行、あるいは様々な同窓会の旅行とかですね、こういったものも、この機会にということであると思いますが、そういったものはリスクが高いから控えるようにと提言をいただいておりますので、そうした分科会の提言に沿って今後判断していければと思います。いずれにしても感染状況は日々変わりますので、感染状況を見ながら分科会の専門家のご意見を聞いて、適切に判断していければと考えております。 ◆「しらべて欲しい」情報や疑問をお寄せください BLOGOSしらべる部では読者の皆さまからの情報や疑問を募集中です。普段の生活やニュースのなかでしらべて欲しいと思ったことを、記者が取材します。 以下のアドレスにご連絡ください。dl_shiraberubu@linecorp.
