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殺人容疑、チリ人男国際手配=不明女子学生の寮、血痕発見-仏

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NewsHubフランス東部ブザンソンに留学し、行方不明になっている筑波大の黒崎愛海さん=ブザンソン当局のツイッターより
【パリ時事】フランス東部ブザンソンの大学に筑波大から留学していた黒崎愛海さん(21)が行方不明になっている事件で、地元検察が3日、記者会見し、重要参考人として行方を追っているチリ人の男を「計画的殺人」の容疑で国際手配したことを明らかにした。男は20歳代で、既にチリに帰国している。検察はチリ当局と連携して身柄の確保を急ぐ方針だ。 仏当局はこれまで拉致・監禁の容疑で男の行方を追っており、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ12月末、国際手配も行っている。しかし、この日の会見では、当局が単なる誘拐事件ではなく殺人事件として認識していることを明確にした。 会見したルーモリゾー検事は殺人容疑を適用した理由について「遺体は見つかっていないが、捜査の結果、殺害されたと判断した。自殺や自発的な蒸発の可能性は排除している」と語った。ただ、仏チリ両国は犯罪人引き渡し条約を結んでいない。男がチリで逮捕されても、身柄が速やかにフランスに移送されるかは不透明だ。 また、地元紙レスト・レピュブリカン(電子版)によると、黒崎さんが滞在していた寮の非常口近くの床に、大量の血の跡とみられる痕跡が見つかっていたことも判明。当局は12月にサンプルを採取した。ルーモリゾー検事は「血痕かどうかも含めて分析中だ」と述べるにとどめ、事件との関連には言及しなかった。(2017/01/04-05:34)

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